「民話世界で生きた2年間 ④了と続」みまさかぞく#018
時は2013年、初夏。
岡山県北部10の市町村では「美作国建国1300年」のイベントが続々と開催されていました。私もその波にもまれながら、民話集完成に向けてラストスパート。
1.民話集づくり4つの柱(+プチ5)
民話集づくりの4つの柱である
①民話を収集する。②民話の基本を学ぶ。③語り人に聴く。④挿絵は消しゴムはんこ。
(詳細は#016を参照してください)
上記に加え、↓(+プチ5)に取り組みました。
⑤民話の前に解説文を入れる。
⑥資料編を充実させる。
⑦サブタイトルを考える。
⑧全体の装丁を整える。
⑨印刷の前段階まで仕上げ、市内の印刷会社に出す。
2.(+プチ5)の内容
⑤民話の前に解説文を入れる。
民話集をつくる際、幼少期に読んでいた『まんが日本昔ばなし』が大変参考になりました。特に、表紙をめくると見える「かいせつ」。子どもの頃は見過ごしていましたが、改めて読んでみると興味深い!本文が深くわかるし、話の視点も定まることを知りました。
『美作の民話集』にも「解説」をつけました。
「解説」については、大人目線の話かも知れません。子どもは、お話そのものを自由に感じたら良いですよね。
⑥資料編を充実させる。
歴史のお話には資料編があると、読者の年齢層が広がり、その土地を知らない方にも伝わるものが増えると思っています。
⑦サブタイトルを考える。
私は、本のタイトルが『美作の民話集』だけでは物足りないと感じていました。制作過程を思い返すと、「昔」からたくさんのメッセージを受け取ったことに気付き、ひらめいたのがサブタイトル「古(いにしえ)からのおくりもの」。
⑧全体の装丁を整える。
校正についても、私と担当者の方で行いました。というのは大きな勘違いで、私の知らないところで多くの市の職員さんが内容チェックしてくださっていました。本当にありがとうございます。
最後に、ISBNコードも取得してもらい…
⑨印刷会社へGO!GO!完成まで待つのみ!
3.ちょっとだっせん
現在、2022年7月中旬。この時期、宿命とも苦行とも言える作業とは何だと思いますか?
そう、草刈り。家の周り、田んぼの畦などなど。父母は高齢になりつつあるので、私がやらなきゃと思っています。
夏の草刈り作業は、早朝と日没後。日中は危険です。早朝でも、顔から汗が噴き出てメガネは曇るし、長袖長靴で汗だくです。草刈り後、お風呂で汗を流し、鏡を見ると、顔に草やら土やら付いてて笑ってしまいます(それにも気付かないくらいドロンコ)。
草刈りの要はなんと言っても刃。刃の値段はピンキリだけど、1900円くらいの刃を使っています。↓↓新古の刃を比較してもらったらわかると思いますが、チップが取れたら限界です。
我が家は法面が多いのでよく滑り、石を跳ねてチップが飛んだり、機械を勢いよく振った時に限って木の幹に刃が刺さって抜けなかったり…ウンザリする瞬間があります。そんな時、思うようにしていることがあります。
「世の中に無駄な仕事はない」。
周りには色んな仕事(誰かのためになる言動)があり、それは必ずしも有給とは限らない。無給の仕事は言い方を変えると「優しさ、気遣い」かも知れません。
私たちはお互い、それらの仕事に支えられながら生きてるんだな。
4.話は戻って民話集【了】
2013年9月。『美作の民話集 古からのおくりもの』が完成しました。
書店さんにも置いてもらいました。
ありがたいことに民話集は、第二版まで作られて、その年の成人式と、ふるさと納税してくださった方へもプレゼントしたそうです。
めでたしめでたし!!
5.ここで終わりじゃなかった【続】
タイトルは「民話世界で生きた2年間」です。この時点でまだ1年も経っていません。実は続きがあったんです。
そのお話はまた次回にしようと思いますが、ちょっとヒントだけ言わせてください。
ヒント…ケー◯ルテ◯◯放◯
6.おまけ
読んでくださりありがとうございます⭐︎
また次回お会いしましょう♪
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