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〜だっせん7〜 先祖を受け継ぎ、今を生きる - みまさかぞく#022
〜だっせん7〜から11まで、“藤小雪庵の先祖シリーズ”でお送りします。
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みなさんは、今生きている社会を一言で表すとしたら、どう表現されますか?
1.今生きている社会は
社会全体を見ると「殺伐」「混沌」と言ってしまいそうですが、「自分が生きている小さな社会に目を向けると決してマイナスばかりではないかな…」とも思えます。例えば私の場合は、
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感動できたり…
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「その通りかも、ありがとう」と
思えたり…
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小さな幸せだけど確かに感じることができます。それは、現在たくさんの人や物に支えられているから。
そして、多くの先祖が私たち(後世)のために生きていく土台を創ってくれたから。
それを私たちは受け継ぎながら生きている。先人の偉業に感動したり、遺産に感銘を受けたりすることも含め、壮大な時間軸の中で、先祖と私たちは相互に関係しながら生きているんじゃないかな。
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私は、地元の歴史絵本を制作している時によくこの思いに至りますが、普段の生活でも強烈に“先祖と生きている感”を持っています。
それはおそらく、育ってきた環境(特に祖父母からの影響)に起因していると私は考えいます。
※私は長女なので、「当然この家やお墓を守り継ぐものだ」と言われ育てられました。私も「そうしなければならない」と自分を拘束して生きてきました。
2.今回のテーマ
今回は、先祖から受け継いだ田舎で、私が先祖(家やお墓、土地など)とどのように生きているのかお話したいと思います。(時代錯誤だと驚かれるかもしれません)
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先日、同居していた祖母が亡くなり先祖になりました。現在、祖父母ともこの世にはいません。しかし、私が祖父母から受けた影響はとても大きく、私の心と身体に染みついています。
祖父母は大正6年、10年生まれ、曽祖父母はともに明治16年生まれです。明治の教育も厳しいものがあったでしょうから、私は令和の時代に、明治大正の価値観を背負っていると言っても過言ではない、かもしれません(客観的にはわかりません)。
祖父母が私に教えたことは大きく2つあります。①生活の教え、②先祖を敬う習慣。どのようなものか以下で紹介します。
3.①生活の教え
祖母に教えられた一例を挙げると、
家長にはおかずを一品多く出す、家の者は玄関使用禁止、床の間の掛け軸は毎月変える、玄関や仏壇、床の間には常に生花を飾り、掃除は箒とハタキと雑巾のみ、座敷は畳の目に沿って掃く等々。特に料理と片付けは厳しく教えられました。(ちなみに父母は超適当タイプです)
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現在の障子は猫が破ってしまい
ツギハギで恥ずかしいです。
小中学校の頃、私は下校したらまず家事をしていました。洗濯物畳む、お風呂の準備(当時は灯油と薪で沸かしていました)、祖母と一緒に夕飯作りをして、その後ようやく宿題に着手。
お客様が来られた時は、お茶とお菓子を出し挨拶する(お茶の入れ方、銘々皿や黒文字にも厳しい)。知らんぷりは許されません。
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祖母の口癖「女の子なんやからできなあかん」(祖母の生まれは和歌山県なので関西弁)
祖母は、外で働く母には家事のことを言いませんでした。何か思いがあったのでしょう。
3.②先祖を敬う習慣
祖父母にとって、仏壇やお墓、お寺は特別なものでした。祖父は幼い私をよく菩提寺に連れて行きました。住職がお菓子をくれたり、お話を聞かせてくれたり楽しかった思い出がありますが、今考えると、祖父も私に大事な人との繋がりを私に伝えたかったのかな…と思います。
日常的には、朝一番に仏壇にお茶を供え線香をあげる、ご飯が炊けたら一番に供える、奥の間は毎日掃除をする、頂きものはまず仏壇に供えてから。生花を長持ちさせる為に花立に10円玉を入れていましたが、何度誤って捨ててしまったことか…。
特にお彼岸、お盆前のお墓掃除は大変です。家と母の実家の2か所ありますから。
↓↓母の実家のお墓掃除の様子
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母の実家の草刈りは年に2.3回。
夏場は過酷です。
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(OS-1は、私にはキツいので
水と混ぜて飲みます)
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お墓掃除の後は、お墓に供える花枝(しきび)を採りに、山へ行きます。
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この香り、好きです。
お盆の期間、毎朝の御膳づくり↓↓
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春のお彼岸が過ぎたらお盆が来て…彼岸花が咲き乱れる。移ろう季節と先祖への思いはセットのような感覚です。
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4.先祖とどう生きているのか
上記のように、祖父母から厳しく教えられたこと、彼らの言動を見て学んだことがたくさんあります。そして、それらは私の生き方に染み付いています。祖父母がいなくなっても変わらず。
今回のテーマ「先祖から受け継いだ田舎で、私が先祖(家やお墓、土地など)とどのように生きているのか」。その答えは、「私の思考と行動をもって、先祖ともに生きている」と言えます。
「今の時代にそんなことしよんか?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。でも、田舎で生きるってこんなことなんじゃないかな?違うかな?
* … * … * … * …* … * … * … *
5.おまけ
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このマスター良いこと言う。
読んでいただきありがとうございます。
また次回お会いしましょう。