「I'm OK.で生きていますか?」コラム #050
学生時代からずっと…忘れられない言葉のお話です。
大学で小学校教職課程を学んでいた私、当時20代。「児童心理学」の講義で先生が、
とおっしゃいました。
I'm OK.と思える教室とは、「この教室では失敗しても大丈夫」「私には価値がある」と思えること。それが基礎となり「You're OK.」に繋がる。
「I'm OK.You're OK.」という温かい人間関係作りの話。
私は衝撃をうけました。
だって私は「I'm OK.」と思ったことがなかったから。
子ども時代、学校には大好きな先生も一緒に笑える友達もいたし、給食も楽しみで、私なりに楽しんでいました。
でも、苦手なことも多くて、容姿にも自信がなくて、劣等感が強く、嫌な思いになることが頻繁にあったなぁと思います。
20代で初めて知った「I'm OK.」。
その言葉は、私をすごく不安にさせました。
時が経ち、私は教職に就いたのですが、苦手、失敗に対しての回復エネルギーが、とても低い自分に気付きました。
子どもたちは好きだし、授業のことを考えるのも楽しい。
でも、いつまで経っても自信は無いし、エネルギーを補充できなくてガス欠になる日が増えてきました。
ある時、教頭先生が「先生(私)、人間は忘れる能力があるから生きていけるんよ。頑張りょうるんじゃから、潔く忘れることも大事」と話してくださったことがありました。
「ありがとうございます」。言葉ではわかるけど…いつも自分を責めてしまう。周りには出来る先生ばかり…。
子どもたちへの教育も自信がなくなる一方でした。「集団づくりなんて無理だ…」。
そんな時、思ったのが…この言葉。
「私は大丈夫」と思える力をつけなきゃ!私は自信を持ちたくて、色々努力をしました。
ちなみに、「私にYou're OK.って言ってみて」と“他力本願実験”をしたこともありますが、私のようなタイプは失敗します。なぜなら、そもそも心がザルだから。
努力しても気質的なものは簡単には変わらないことも悟り、住む星が違うのだな…と。
私は、悩んだ末、学校現場を離れました。今は、子どもたち個々に寄り添い、学習.生活指導をする職に就いています。
私が出会う子どもたちは、悩みを抱えていることが多く、共感し過ぎてしまうことがあります。
組織で働いているので、指導の道を誤ることはありませんが、子どもたちを見ていて「自分にI'm OK.を出せるって大事だな」と痛感します。少しでも自信をつけて欲しい。
「I'm OK.」って自己生産だけじゃくて、人との関わりでつくられるものでもあると思います。だから、人と良好な関係を築いて、笑顔でいられる時間を多くしたいな…と思います。
あ、楽しいことを続けていくことも大切ですよね。
まだまだこれから、学ぶこと、感じることがたくさんありそうです。生きるのは難しいな。
みなさんは、「I'm OK.」で生きていますか?
読んでくださりありがとうございます。感謝です。
また次回お会いしましょう♪