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「民話世界で生きた2年間 ③めまい」みまさかぞく#016
時は2013年春。美作の国建国1300年記念誌、美作市の民話集づくりを4つの柱で進めることにした私は、平日夜と週末の全ての時間をこれに費やし、まい進していました。
1.民話づくりの4つの柱
①町史や文献から民話を収集する。②民話の基本を学ぶ。③語り人に民話を聴かせてもらう。④挿絵を消しゴムはんこで飾る。
4つの柱の具体例
①民話収集
町史に載っている民話は以下のよう文章が多く、私はこれを民話風にアレンジしていきました。
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②民話の基本
前回(#015)では民話の種類について説明したので、今回は民話の歴史について。貼り付けているイラストは、作った消しゴムはんこです。
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民話は大昔から日本人の耳に馴染むものだったんですね。特に、明治時代に民話研究が始まり、教科書にも登場、戦時中には愛国心育成の民話が流行ったことは興味深いです。
③語り人については#015を参照してくだい。話を聴かせてくださったみなさんに感謝です。
④挿絵を消しゴムはんこで
内容は31話編集し、基本1話に1個の消しゴムはんこを作成。その他も含め50個以上は作りました(失敗作も多々あり)。
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706(慶雲3)年神様が降り立ったとされる場所
これは表紙になりました。↓↓
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2.民話は生きとる!
「昔はなぁ、ここに道やこぉなかってなぁ。ぜーんぶ田んぼだったんじゃ」「わしのじいさんがな、酒を呑んで帰りょうる人をキツネがだますけんきょーつけにゃぁいけんゆうてよーったわ」などたくさんの話をお年寄りから聴きました。
聴かせていただく中で私は、“民話は生きている!”という思いになりました。
周りを見渡すと、山が削られ、新しい道路ができ、変わりゆく景観があります。その一方で、方言や宗教感など昔から変わらないものもあります。
変化するものしないものと共に、この地で長い時間を生きてきた人からにじみ出るオーラと、作州弁の語りがひとつになって、話に生命が宿る感覚に陥ります。
私は難しく考える癖があるから、児童文学、民俗学に精通しなければ…思っていましたが、もっとシンプルで良い、だからこそ感じる温かい燈のような語り…それが民話なのでは…と思ったのでした。
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いつもそこに居てくれる山々。
3.ちょっとだっせん
私の母は、教育にも少々厳しい人でした。マンガは良い顔されず、活字の本しか許されていなかった幼少期…。でも毎晩、本を読んでくれていました。『ガリバー旅行記』『ドリトル先生』は大好きで、本の『小公女』とアニメの『小公女セーラ』が内容が全然違う…とすごく気になっていたのを覚えています。
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父は母以上に本の虫ですが、母が居ない夜、父に「お父さん何か話してー」と言うと「あるところに歯の無いおじいさんがいました。歯無し。早よ寝ろ」言ってました。いつも、歯無しじぃさんの話…。たまにばぁさん。
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私は読むことが好きだけど、それは父母の影響が大きいと感じています。子どもの頃から寝る前の読書は習慣になっていました。が…
最近はスマホのLINEマンガにハマっています。夜のお楽しみ♫ブルーライトがなんだ!大人バンザイ!!
4.話は戻って民話集(実話)
上記の①〜④に取り組んでいた、初春の日曜日、朝から民話民話で民話脳だった私は、夕方前になって脳の限界が来たようでした。家族に「ちょっと出て来る」と言い残し、車でひとり岡山市へ。
美作市から岡山市まで約1時間半ほど…。なぜ向かったかはよくわかりません。岡山県立図書館の駐車場に車を停めて、館内を見た後、フラフラと天満屋岡山店方面に向かいました(30分くらい)
そして、天満屋の地下や、好きなAfternoon teaを見たり、カフェでお茶して(1時間半くらい)、ちょっと気分スッキリした私はお手洗いに行きました。そこで……びっくり仰天!!
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違和感なくこんな姿で歩いていたなんて…。すぐ右袖を着てシレッと帰りましたが、ホント恥ずかしい。今思い出しても赤面です。
そんなこんなで、民話集づくりも追い込みの時期、終盤を迎えつつあるのでした。
続きはまた次回…⭐︎
5.おまけ
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今日、15時過ぎに車に乗ったら、外気温42℃!?思わず停車して写真撮りました。温度計はナンバープレート近くにあるのですが、ちょっとびっくり!
こんなに暑くても車は走ってくれます。本当にありがとう。
みなさんの地域は、暑さ大丈夫ですか?無理しないで身体を大切にしてくださいね。
読んでくださりありがとうございます。
また次回、お会いしましょう⭐︎