「日米コラボ企画! 日本の民話をアメリカ人が英訳しました ② &Homestay in Seattle」#053
Amy is my friend.She lives in Seattle. The other day,She translated my book into English.
シアトルに住む友人Amyが、私の著書『美作の民話集』内の1話「クチナワの恩返し」を英訳してくれました。
今回はその続きです。
前回のあらすじ…道端で、子どもたちにいじめられているクチナワ(蛇)を助けた太郎作。ある日、太郎作の母親が病気になり、日に日に症状は悪化して…。
それでは、今回の続きをどうぞ!
ある朝のこと、母親が小さい声で「なぁ、太郎作、わしは、ゆんべ夢を見てなぁ、白い着物に白い髭をはやした神様が、鳥の卵を食べると病気はよくなるぞと教えてくれたんじゃ」と話した。
太郎作は「そうかぁ」とうなずいてみたけど、そねぇ言うてみても、鳥の卵なんぞとても買えるものではなかった。
そいでも「おっかぁの命じゃ」と思い、あちこちと探しているうちに、一本の高い松のてっぺんに鶴が巣をかけているのを見つけた。
「あったあった!見つけたぞ」と太郎作は喜んでみたものの、見上げるほどの高い木じゃぁ。
「さぁて、どうやって取ってくるかな」と言いながら登ってみたが、滑ってしもうてようあがらん。
「困ったなぁ。卵が目の前にあるのに…おっかぁを助けたいのに…」とうらめしそうに鶴の巣を見ておった。
今回はここまで。続きは次回、最終回です。
【シアトルのおまけ】
2019年4月、私はワシントン州ベリンハムにあるAmyのお家にホームステイしました。
私がシアトルに行った時はいつもAmy家族にお世話になっていますが、温かい愛にあふれた素敵な家族です。
普段の生活の中に溶け込ませてもらってる感じで、とても居心地が良いんです。
近くにカフェやファーストフード店がある生活、憧れます。
ベリンハム滞在中、AmyにLINEスタンプをプレゼントしよう!と思いつき、検索したら、何と…値段がUS$になっていていました!思わずスクショ!
読んでくださりありがとうございます。次回は最終回です。【おまけ】では、シアトルで有名なチューリップフェスティバルの写真をお送りしようと思います。
よろしくお願いします。