〜だっせん〜 祖母の一周忌を終えて #064
祖母が亡くなり、気付けば一年経っていて、今日一周忌法要を行いました。
そう、祖母が亡くなった日も、葬儀の日も、今日のように暑い日でした。
1.亡き祖母を想う
祖母の死については、一年前に記事にしています。今読み返すと、赤裸々に話し過ぎてるかも…と思いましたが、その時の心の動きを大事にしたいのでそのままにしています。
良かったらご覧にください。
〜だっせん9〜 先祖になった祖母の人生を想う- みまさかぞく#024
〜だっせん10〜 祖母の最期を見つめて - みまさかぞく#025
〜だっせん11〜 私が遺せるもの - みまさかぞく#026
祖母は、戦時中、和歌山県から岡山県へ疎開して来て、祖父と結婚しました。常に気高い雰囲気を持っており、とても厳しい人でした。
私は祖父母と同居していて、両親は共働き。大正生まれの祖父母の影響を、たくさん受けて育ちました。
元々気の強かった祖母が80代で認知症を患い、同居していた両親と私は介護に直面しました。毎日、厳しかった…
晩年は、施設にお世話になることができました。介護をしてくださった方々への感謝の念は尽きません。
昨年の8月8日、職場にいた私は「おばあちゃんが亡くなった」と知らせを受け、「安堵した自分」と、「祖母が好きだった頃の記憶」が一気に混在して…
「私は何をしたら良い?何でも言って」と母に尋ね、ササッと忌引きの手続きをしたことを覚えています。
2.一周忌法要の様子
2023年7月29日、一周忌法要が行われました。倉敷から叔父と叔母が来ました。
菩提寺の歴代住職の方々は、素晴らしい方で、私はお会いできるのを楽しみにしています。
私は、昔から住職の説法を聴くのがとても好きです。いつも、ジン…と心が熱くなり涙が出てきます。
今日はこんなお話をされました。
3.住職の説法
故人は四十九日に仏さまの道へ旅立ち、左も右もわからない、不安な旅を始める。百か日に※観世音菩薩に出会い、それからも旅を続けるが、一年経てば、気の緩みが出て、この世に残した人たちのことを思い足を止めてしまうことがある。
本当は、まっすぐ前だけ向いて歩むのが1番良いとされるが。
故人がこの世を思い出し振り返った時、私たちが苦しく辛い気持ちで生きていると、心配になって動けなくなってしまう。
でも、私たちがが幸せに、楽しく生きていると、安心して、旅に集中できる。つまり、
「普段の生き方が故人の供養につながる」。
限りある人生、幸せに楽しく生きることが大切。
※百か日の本尊…観世音菩薩
一周忌の本尊…勢至菩薩
※観音様は母親のような慈愛に満ち、優しく導いてくれるのに対し、勢至菩薩様は父親のように厳しく力強く正しい道を教えてくれる仏さま。
その後、お墓へ。
墓石の前は、木の陰になっていて涼しくて、良かったです。
4.御詠歌合唱団!
現住職は、御詠歌を得意とされ、毎回歌ってくださいます。素敵な歌声に感動します。
そして今回、「私、12月にオーストリア、ウィーンに、御詠歌を歌いに行くんです。お坊さん40人くらいで」とおっしゃって、YouTubeを紹介してくださいました。
私が「すごい!ご自身の声で誰かを感動させるって素敵ですね」と言うと、住職は「声も楽器と同じですもんね」と。
高野山で御詠歌を習うそうですが、続けるかどうかは個人の判断なのだとか。
色んな世界があるのですね。
勉強になりました。
5.これからも生きていく
祖母の一周忌。
ざっくばらんに言うと、おばあちゃんはこの世で、強烈な自身の人格をばら撒いた。直撃を受けた私は、家族の中で、疲れ果てた時もあった。
去年、おばあちゃんが亡くなり、一年経った今、もし、おばあちゃんが私たちのことが心配になって、この世を振り返り立ち止まっているなら、「大丈夫!私たちは大丈夫じゃけん、おばあちゃんは前を向いて歩いてよ。気をつけて」って叫ぶ。
と思います。
生きていると、嫌なこと苦しいこと、たくさんあって、私はすぐへこたれる…。でも、「おばあちゃんが、順調に仏の道を歩めるために、私は明日も生きて行く」と思うのも、たまには良いかな。
現在、16時前。セミやヒグラシ、色んな生き物が力一杯、鳴きわめいているのが聞こえます。「ぼくらは生きとるんじゃー!」と言っているみたい。
読んでくださりありがとうございます。毎日、暑い日が続きますね。身体と心を大切に、無理をせず過ごしましょう。
次回もよろしくお願いします。