「『土居宿物語』宿場町のロマン」みまさかぞく#004
私の暮らす美作市には、出雲街道が通っています。出雲街道とは、兵庫県姫路市から島根県松江市まで約180kmの陸路。そして、美作市土居に宿場町「土居宿」があります。
江戸時代、出雲街道の宿場町のひとつとして賑わった土居宿。当時のものがたくさん残っています。
今回は出雲街道土居宿のお話。
1.土居宿3つの驚き!
私は土居宿がある小学校へ赴任し、驚いたことが3つありました。
①小学校の子どもたちが「土居宿マラソン」や「街角コンサート」などを行事を通して、地域との関わりがとても深いこと。
②地元の方の土居宿継承活動が活発なこと。絵本制作もこちらの「土居宿を後世にのこす会」のみなさんにお世話になりました。
③「津山のお殿様が江戸へ行く時にこの道を通ったんじゃ。泊まられた本陣はあそこじゃ」土居の方から聞いた言葉。
2.絵本制作決定!
「この道を大名行列が通ったなんて!」何とロマンがある!地域の方々も土居宿を誇りに思っているんだな…。感動した私は「ここのお話を作ってみたい!」と、さっそく行動開始!
3.意外な苦悩
江戸時代の参勤交代、出雲街道、宿場の意味など調べることが山のようにあるのは覚悟の上。しかし…悩ましいことが。それは「主人公は誰?」ということ。なかなか決まらず、話の流れが掴めないまま時間が過ぎて行きました。
そんなある日の朝、気付いたのです!私の通勤路は街道ではなく国道。「街道を通らんのに、イメージできるわけがないがん」
小学校への行き帰り、街道を通ることにして、
ふと目にした……
一里塚の一本松。「この松はずっと土居宿を見守ってきた。そうじゃ!この一里塚に語ってもらおう!」
4.やっと絵本完成!
今回もたくさんの方に支えていただき、絵本が完成しました。絵本は小学校で教材として使われています。
絵本の紹介はこちら↓
お話の最後に、一里塚はこう話しています。
5.その後のキモチ
私の絵本の時代背景は、出逢うタイミングで変化あり。明治→戦国→明治→江戸。次は何時代なんだろう?ワクワク♫
一方で、「出逢えたときがタイミング」なんて、受け身感たっぷりの絵本制作。書店に並ぶ本を見て「作家さんはどんな思いで本を世に出しているんだろう」と足元から揺れる自問。
ワクワク感と、不安感。
教師の仕事と、本を作って世に出す仕事。
いつも抱える葛藤。答えは出ないけど、毎日やること、頑張ることはいっぱいあって、ちょっと頭が缶詰だ…って思うこともしばしばでした。
その中で見つけたひとつの燈。
私は今後、それに助けられることになるのです。
そのお話はまた次回…⭐︎
6.おまけ
2019年春、シアトルの友人Aちゃんの家に遊びに行きました。Aちゃんパパが「Yukiko Come here,I found this.」と言ってパソコンを見せてくれてビックリ!アメリカでも私の絵本は購入可!
スゴイ嬉しいなぁ!
でも、え?ちょっと待って!見て見て!
$42!? It’s too expensive !!!
You can buy it for 1300 yen in Japan!