「コンプレックスと魅力」「梅雨」#006 -コラム&四コマ
⭐︎人の魅力とは⭐︎
「先生、ちょっと聞いて欲しい」
仕事柄、子どもたちの悩みを聴くことがあります。特に思春期に入り自己に目が向くようになると色々と思うことが増えます、よね。
その悩みの上位が「二重手術がしたい(アイプチじゃダメ)」。
私は立場上「もっと考えることあるでしょ。勉強とか」と言いたくなるけど、絶対に言いません。言った途端に会話終了です。
私「どうしてそう思うん?」、生徒「だって一重キモいし」、私「ちょっとぉー、私の目を見てよ」、生徒「……」
このやり取り、結構やりました。
私は生粋の一重。現代医学で二重にすることは難しいんじゃないか?と思うくらいとっても重い一重です。しかも目自体がミニサイズ。私はこの目が気に入っています。攻撃力ゼロだから。自分に合ってるなと。
生徒「先生はさぁ、その一重でバランス取れとるがぁ」、私「じゃろ!さすがー。私もそう思っとるんよ。◯さんも今の目が一番だと思うけど?」、生徒「いや、二重じゃないとアイメイクできんが。それに、男の人って一重の女、嫌じゃね?」、私「えっっ?そうなん?そりゃ悲しいわー」
別のケース。
私「自信がない部分ってあるよなぁ。わかるわかる。◯さんの気持ち、おうちの人は知っとるん?」、生徒「言ってないし言えん」、私「話してみたら?」、生徒「反対されるに決まっとるがん!お金もかかるし」、私「親ならそうだと思うで。今のままで十分かわいいと思われとるからな」、生徒「でも、この目だと恥ずかしくて買い物にも行けんよー」
生徒たちの気持ちは痛いくらいわかります。二重にしたいとは思わなかったけど、私もコンプレックスは山ほどありました。
でも、それで良いんです。人と比較して悩んだり、考えたり、親と喧嘩したり、思春期ってそれで成り立ってる。その時期をモヤモヤしながらでも、しっかり生きていたら、大人になって「人の気持ちがわかる優しい人になるよ」と思っています。
「人の魅力は目に見えるものだけじゃないんじゃで」。そんな言葉は、絶賛思春期中の子どもたちには通じません。
「◯さん、私は今の◯さんの目が好きだしそれが最高だと思っとるよ。でも二重に捉われるなら、お家の人に相談してみて、また一緒に考えようや」。これくらいしか言えないけど、「悩みをオープンに話せるあなたなら大丈夫!」と思って、今日も仕事をしています。
読んでくださりありがとうございます。
また次回お会いしましょう♫
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