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障害者対象の職業訓練センターにたどり着くまで

岡山に住んでいた時、中学1年の夏休み明けの面談で、担任の先生から「娘さんが中学校を卒業した後の将来ビジョンが見えません」と言われた。その言葉に触発されて、大阪や京都の中学校情報はもちろん、障害者に関わる支援団体、高校の情報、高校を卒業した後の専門学校などの情報を集めたり、学校を訪問したりした。将来が見えないと言われた娘の、少しでも長期的な将来ビジョンを、ビジョンまでいかなくても選択肢を探したかったから。

専門学校を調べた理由は2つ。

ひとつは、娘はやはり周囲の同級生と比べて幼いので、できるだけ就職するまでの時間を引き延ばしたかったから。

もうひとつは、娘の興味のあること(調理とか動物関係)の専門性を身につけることで、それに関連した就職ができるのではないかと目論んだから。興味関心のあることで働けたら、楽しい人生になるかなと。

いくつかの専門学校を見学し相談した。その結果、専門学校を卒業したからといって、その関係の就職が決まるわけではないということ。また、入学した場合、定期的に筆記テストがあること。加えて、資格を取るためにはそれなりの勉強(筆記と実技)ができないと難しい事が分かった。さらに一般就職した場合、就職した先で円滑なコミュニケーションが取れることも、普通に求められると聞いた(当たり前よね💧)。

これは、言葉もコミュニケーションも苦手な娘にとっては難易度が高いので、選択肢から削除。

とりあえず、娘の障害に配慮してくれる選択肢が多い大阪に引っ越し、北摂の中学校に転校し、卒業。高校に入学した。

さて問題は、高校卒業後である。高校の先生にも就職を考えていることは伝えた。娘には一般就労は難しいのではないかと担任の先生には相談していた。それでも先生は「娘さんは遅刻、早退、欠席がありませんから何とかなると思います。就職先もいろいろありますから。大丈夫ですよ」と言ってくれていた。…それでも私は、娘の“手強さ”を知っているだけに不安だった😅

たぶん、私の強みは、困った事があると色々な人に相談できること。娘の就職について色々な人に相談する中で、大阪の福祉に詳しい人に出会った。その人は「大阪には障害を持った方々の就労支援をするところはたくさんありますが、AセンターとBセンターはしっかりしたところです。その分、厳しさはありますが、100%就職できます。就職した後のフォローもしっかりしていますよ。」と教えて下さった。

早速そこに連絡を取り、学校を見学し、事情を話し、相談させていただいた。

ドンピシャだった。

どこがドンピシャだったかと言うと…

①1年、もしくは2年通学できる
②障害を持った人を対象とする職業訓練センターで、就職するためのしっかりした訓練を受けられる
③100%就職できる
④企業の障害者雇用枠で働ける
⑤ハローワークを通すので、1年間は僅かながらでも日当と交通費が出る
⑥訓練センターを卒業した後もフォローしてくれる

娘と見学に行ったり、訓練校を体験したり、相談したり。大阪の複雑な電車や地下鉄を乗り継ぐ練習もした。紆余曲折あって、試験を受けてなんとか合格して。その訓練校には2年間通った(あと、1ヶ月くらい残っている)。

なかなか思うようにはいかないけれど、目標は、できるだけ自立して生活していけるようになること。

頑張れ〜、娘!

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