手帳持ちの娘、ひとりで新幹線に乗る
やはり娘は、今日(12月20日金曜日)、ひとりで新幹線に乗って、娘に会うことを待ってくれている人たちがいる北関東に向かった。
5日前の日曜日に、大阪駅に新幹線の切符を買いに行った。もちろん、娘の隣に私はいたが、できるだけひとりでやりなさいと促した。みどりの窓口で、娘は療育手帳を見せて「12月20日に新幹線でいきたいです。新大阪から東京まで行きたいです」と、小さい声だったが、言えた。駅員さんも慣れているのだろう。丁寧に対応してくれた。
駅員さん:片道ですか?
娘:…はい。
駅員さん:9,410円になります。
娘:…はい。
…と言って、娘はお財布から一万円札を出して渡した。この一万円は、職業訓練センターに通うことで得られたお金だ。
たどたどしい娘に、駅員さんは寄り添ってくれた感じさえした。無事に切符を手にした娘はとても嬉しそうだった😊
初めはセンターから家に帰宅して、それから荷物を持って新大阪に向かう予定だった。しかし私は仕事なので送れない。娘はバスと阪急電車と地下鉄を乗り継いで新大阪に行かなくてはいけない。そうすると時間が遅くなってしまう。なのでセンターから直接新大阪に向かうことはできないかと検討することになった。
それにはまず、センターの先生に小さなスーツケースを持って通学していいか許可を得なくてはいけなかった。娘によるとセンターのロッカーは狭く、小さいスーツケースさえ置けるところはないというのだ。うまく説明する自信がない娘は、私にセンターの先生に事情を説明する連絡帳への記載を求めてきた。が、自分で伝えなさいと突っぱねた。すると、月曜日の朝、
娘:先生になんていえばいいかわからない。教えて。
私:12月20日に〇〇に行きます。新幹線で行きます。センターから新大阪に行きます。小さなスーツケースを持っていきます。センターにスーツケースを持ってきていいですか?…こんなかんじかな。
私のいうことを娘はたどたどしい文字でメモをとった。
どんなふうに先生方に伝えたのかはわからないが、そんなこんなでなんとか娘は先生の許可くださり、小さなスーツケースをセンターに持っていけることになった。
次は、道中で食べるお菓子だ(笑)
娘:お母さん。お菓子はいくつかっていいかな。
私:自分のお金で買うのだから、自分で考えなさい。
娘:わかった。サンデー(大阪にある格安スーパー)で買うね。
そういって水曜日に、センターの帰りに買ってきたのがコレ。
何処かに出かける時は、“基本的にお菓子はふたつ、飲み物はひとつ”と言っているのを覚えていたようだ。
次は荷物作り。木曜の夜に頑張った。
着替えと、先日阪急デパートのこんぶ屋さんで購入した昆布のお土産をつめこむ。あと、娘が大好きなおばあちゃんのお誕生日が近いということでそのプレゼントも詰め込む。冬服はかさばるので、小さなスーツケースはパンパンだ。
そして、今日金曜日。出発の朝。
寒いから温かいパジャマも持っていきたい。ショルダーバッグも持っていきたい。センターの作業着も持ち帰らなくちゃいけない。それを入れるバックもいれる。あとお弁当と水筒も。お菓子がつぶれそう…と、結構な量になった😅
娘:おもいよお〜。
私:自分で今日行くって決めたんだから、頑張りなさい。
娘:はい。
車のフロントガラスも凍てつく寒い朝、娘は黒い大きなリュクックを背負い、小さなスーツケースをコロコロ転がして出かけていった。
…………
そして先程、無事に着いたとラインで連絡が入った。
お父さんとラーメンを食べているらしい。
良かった良かった。娘よ、よく頑張ったね。これで私も安心して眠れます。
おやすみ❤️