手帳持ちの娘の連休の過ごし方 最終日
「ミチコー!」「アキラさーん!」タリラリラ〜ン♪…娘、また見てる😓もう!いい加減にしてほしい💧私は布団をかぶった。私が目が覚めたことに気がついたのか、娘がのっそりやってきた。
娘:おかあさーん、おはよう。
私:おはよ。
娘:おばあちゃんちに、行く荷物。わからないから一緒に作って。
私:まだ先じゃん。後ででいいよ。
娘:お願い。
私:やだ。
娘:お願い🙏自分でやったけど、わからないの。
私:も〜。しょうがないなあ。
娘は、来週の金曜日でセンター(手帳持ちの子どもたちが通う職業訓練校)が冬休みに入る。その後、娘は先にひとりで北関東の祖母宅へ行くという。まだ、10日も先の話。その準備をしたいというのだ。
彼女が準備したという、白い小さなスーツケースを開けると、確かにいろいろ服が詰め込んであった。
私:ん〜。ごちゃごちゃだね。まず、全部出して畳んで、分けようか。
娘:はい。
そう言って全て出して畳んで分類。
私:スカートとパンツはこれでいいのね?トップスは多すぎないかな。
娘:寒いから。
私:そうだけど、コレとコレで良いんじゃないかな。
娘:はい。
私:靴下と下着は、もっと後で入れたらいいよ。今、入れちゃうと明日からセンターに着ていくのがなくなっちゃうからね。
娘:わかった。
そして白い小さなスーツケースに詰め込んでいく。これは、娘がお給料(職業訓練校なので、生活手当のようなものが出る)で買ったものだ。
詰め終わって、納得したよう。
発達障害の娘と生活を共にして20年。コダワリの強い、納得いくまで我慢できない娘の取り扱いには、随分慣れたものだ。…まあ、たまには、まだまだ、小競り合いはあるのだが😅
私は今日も仕事があるので、出かける前に娘とブランチをする。今日は、お野菜をたっぷり入れたホットドックにしよう。
私:手伝って。
娘:うん。
私:パンの間にケチャップをぬって、少し焼いて。
娘:うん。
私:レタスを洗ってふいてね。
娘:はい。
私:パンが焼けたよ。レタスをはさんで、キャロットラペをはさんで。
娘:私はいらない。
私:…じゃあ、ブロッコリーをはさんで。
娘:いらない。お肉だけでいい。
私:ブロッコリーとトマトくらい入れなさい。
娘:しょうかないなあ。
私:なにがしょうがないよ。はい、たまごを乗せて。珈琲いれてね!
娘:できたよ。
「いただきまーす」と2人で食べ始めるが、野菜をたくさん挟んだのがお気に召さなかったようで、食が進まない娘。
私:今日は、どうするの?
娘:梅田に行く。こんぶ屋さんに行く。
私:おばあちゃんたちに持っていくやつ?
娘:そう。
私:まだ、早いんじゃないの?特に食べ物は、行く直前に買ったほうがいいよ。賞味期限もあるし。
娘:…。こんぶ屋さんで、聞いてみる。
私:なにを?
娘:ショウミキゲン、大丈夫か聞いてみる。大丈夫なら、買ってくる。
私:そうね。そうしたらいいんじゃないかな。あとは、何をするの?
娘:カラオケに行こうかな。
私:いいじゃん!行ってきなさいよ〜😊
娘:でも、高くなった。前は500円だったけど、今660円する。
私:そうなの?高くなったね。でも、1時間くらい歌ってきたら?
娘:…。やっぱり、やめる。高いから。
私:そう。
結局、野菜たっぷりホットドッグは食べきれなかったが、残りはラップして私は仕事に出た。
……………
夜、帰宅して戸を開けると、また聞こえてくるタリラリラ〜ン♪…💧
もう、無視して夕食を作る。
私:昆布は買えたの?
娘:うん。大丈夫だって。
私:よかったね。見せて。
娘:うん。コレ。
私:すごいじゃん。みんなの分、買えたの?
娘:うん。
娘は、帰省したとき、おばあちゃんをはじめ、自分をかわいがってくれてお世話になっている人たちにお土産をわたすと、リストを作っていたのだった。それが一揃えできたので、安心した様子だった。
ご飯を食べながら話をする。
娘:おばあちゃんちに、いつ行こうかな。
私:21日の土曜日でいいんじゃない?土曜日なら、朝に新大阪まで送っていけるよ。
娘:20日、センターが終わってから行こうかな。
私:それからだと、遅くなっちゃうよ。
“おばあちゃんち”は、新大阪から新幹線に乗って東京駅へ。そこから、距離的には遠くないが、田舎の為、交通の便が良くなく、結構遠いのだ。
娘:うーん。20日がいい。
私:夜遅くなったらこわいよ。よく考えてね。
娘:うん。
きっと、20日に行くことになるのだろうね…。