ソーシャルログインを非対応にしても会員登録完了率は落ちなかった話
こんにちは、Caratの中井です。
GLITでは機能追加だけではなく、リリース後のROI等をみて機能を削ることも積極的にやっています。
そこで今回は、GLITからソーシャルログインをなくした話です。
ソーシャルログインとは
ユーザーが外部のSNS等のアカウントを利用して、Webサービスに会員登録/ログインできる機能のことです。
Facebook、Google、LINE、Yahoo!、Appleなどが提供しています。
ユーザーにとっては、
IDやパスワードの設定が不要
情報入力の手間を省くことができる
等がメリットとなります。
GLITでの事例
冒頭でも記載しましたが、GLITでもかつてはソーシャルログインを導入していましたが、現在対応していません。
ことの始まり
きっかけは、iOSアプリの審査リジェクトでした。
リジェクト理由は、「Appleでサインイン」での会員登録時に名前の入力を必要としていたためでした。
AppleとしてはApple側で名前は持っているので、「Appleでサインイン」のAPIにリクエストして、自動取得するなどしないとUXが悪いと言うことでした。
一方でGLITのビジネス的な要求で、漢字とカタカナでの名前入力が必要だったため、その辺り考慮した対応が必要でした。
対応
まずは素直に「Appleでサインイン」から名前情報を取得する対応も行いましたが、再度リジェクトされました。。
そもそもGLITで「Appleでサインイン」に対応している理由は、下記のガイドラインのためでした。
ソーシャルログインに対応している場合、「Appleでサインイン」も導入しないといけないと言う内容なので、ソーシャルログインがなければ、「Appleでサインイン」もガイドラインとしては対応不要です。
「Appleでサインイン」以外にもソーシャルログインの追加を定期的に行なっておりましたが、対応コストに対してユーザーメリットも少ない状態でした。
そこで、ソーシャルログインを全てなくし「Appleでサインイン」自体を非対応とすることにしました。
Before/After
この対応により多様なログイン方法への対応を取りやめたことによるUX低下→会員登録率の低下を懸念していましたが、結論ほぼ影響はありませんでした。
むしろログインフローがシンプル整理され、デリバリーが早くなったため、ユーザーにとっても良かったのではと考えています。
最後に
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