ファクトベースのプロダクト開発のために。Smartlook導入のススメ
こんにちは、Carat中井です。
インタビューと並行して、よりユーザーインサイトを得るために、Smartlookを導入したので、今回はその話をさせていただきます。
ユーザーインタビューの立ち上げ話もぜひ。
Smartlookとは
Smartlookはセッション録画ツールで、アプリやWebサイトに訪れたユーザーの行動を記録し、動画のように確認することができます。
他にも、下記の機能があります。
ヒートマップ
イベント計測
ファネル分析
等
類似ツールとしては、FullStoryやUXCamがあります。
大きく機能差分はなかったので、GLITでは
Smartlookの利用経験のあるメンバーがいた
期間制限のない無料プランがある
有料プランの価格がサイト上で明確
といった観点からSmartlookを選択しました。
導入してみて
UI改善の根拠になる
録画を見ていると、想定と違った使い方がされているところ、ユーザーが戸惑って操作が止まっているポイントなどが見えてきます。
例えばGLITでは、検索条件を追加した際に結果が0件の場合は、検索実行できないようにすることで、0件ヒットの体験を減らすようにしています。
Smartlookを見ていると、検索実行できないようになった後も検索条件を追加するユーザーがおり、意図が伝わっていないことが分かりました。
クラッシュ時の録画を確認できる
SmartlookはFirebase Crashlyticsと連携可能なため、アプリのクラッシュ発生時に、クラッシュ時の録画をCrashlyticsに紐づけることができます。
UXを追体験できる
UIやクラッシュなどの問題点以外にもユーザーの体験を追体験できるため、いろいろな課題が見えてきます。
例えばGLITでは、似たような求人や同じ求人サイトからの求人が連続して表示されるといった保有コンテンツと表示アルゴリズムの問題が発見されました。
などなど、インタビューだけでは見えてこなかった発見などがあり、とても有意義なものでした。
(おまけ)導入時の細かな工夫
Smartlook導入にあたり工夫して良かった点がいくつかあるので書いておきます。
録画セッション数のコントロール
Smartlookはプランごとに月次の上限セッション数が決まっており、上限に達すると録画がストップする形になっています。
Freeプランで1500セッション、Startupプランで5000セッション〜、Businessプランで15000セッション〜が録画可能です。
※Startupプラン以上はセッション数の追加契約も可能です。
GLITでは、インサイトの発見が目的なこともあり、
全セッションの記録は不要なため
新機能リリース後の活用方法の確認もしたいため、月末まで録画したい
といった要件から、一定のセッションを間引く形で録画することで、ユーザーの網羅性は下がるものの、期間を網羅する形にしています。
イベントの設定
GLITでは主要なタブへの遷移や機能の利用をイベントとして設定しています。
導入当初はイベントなしで実装していたのですが、目的とする機能や画面の利用状況を確認するための労力が高く、後から実装しました。
録画開始トリガーの調整
GLITでは主要なタブへの遷移や機能の利用をトリガーとして設定しています。
導入当初はアプリ起動をトリガーにしていましたが、一定数アプリを開いてすぐ閉じる方などがいらっしゃり、見てインサイトを得れる可能性がある録画のみを保存するために、トリガーとして設定しています。
最後に
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