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パーソナル編集者に、6カ月間お世話になって

今年の6月から半年間、パーソナル編集者にお世話になった。パーソナル編集者は、元note社で、合同会社グッドバフ代表のみずのけいすけさんが運営されているサービスだ。SNSで、「#パーソナル編集者つけてます」というハッシュタグを見かけたことがある人も多いかもしれない。

6カ月という短い期間だったけれど、きっと人生の転機になるんじゃないか、と思えるくらいの学びと発見があった。今のうちに書き留めておきたい。


初めて伴走いただいたnoteが約200スキに!

私は「絵本」が大好きだ。でも、絵本にまつわる記事は世の中にあふれかえっているし、私が書いたところで需要なんてないと思っていた。だから、noteのネタとしては思いつきもしなかった。

それを、担当編集者のみずのさんが、「読みたい」と言ってくださった。1回目のセッションで、私が6年間、息子たちに毎日読み聞かせをしてきたことを引き出していただいて、さらに「それはすごい!」と驚いてくださったときのうれしさは忘れない。

自分にとっては当たり前だけど、側から見たら普通じゃない。でもひそかに熱い思いを抱いているものに気付いてもらえるってこんなにうれしいんだ、と思った。

記事の内容も、自分じゃぜったいに思いつかないものになった。最初、自力で書いた下書きでは「私のおすすめ絵本」を記事の中心にしていたけど、みずのさんの提案で、「子どもたちとのやりとり」を中心にしたのだ。その結果、公開翌日に、「今日の注目記事」に選んでもらえた。

今ではこのnoteは、これまで自分が書いたもののなかでもトップ3に入るほどのお気に入り。パーソナル編集者がいたから、書けた記事だ。

自分に「向いていること」と「向いていないこと」

パーソナル編集者の利用の仕方は、人それぞれだという。私の場合は、最初の1〜2カ月間はnoteの執筆に伴走いただき、残りの4カ月は、noteは書かず、自分に何が向いていて、この先どんな方向を目指したらよいのか? を、みずのさんとじっくり模索する期間になったと思う。

たとえば、私は「インタビューライター」という仕事をしているのだが、矛盾しているようだけどインタビューへの苦手意識が強かった。私にとって、インタビューほどマルチタスクなものはない(限られた時間内に、インタビュイー(相手)にはもちろん、クライアントにも読者にも喜ばれるお話を聴かなければならない。しかもチャンスは1回!)。

本当にむずかしい仕事だし、実際、偏りすぎて相手にご迷惑をおかけしてしまったこともある。パーソナル編集者をつける前まで、自分には「人の話を聴く」なんて向かないのかもしれない、ほかの仕事をしたほうがいいんじゃないか、とも思い始めていた。

でも、どうやらその自己分析は少しずれていたのかもしれないとわかった。

苦手だと思っていた「聴くこと」は、私の生まれもった特性を活かすと、きっと得意分野になるということ。反対に、比較的得意だと思っていたテキストコミュニケーションは苦手だということ。

さらに、自分の努力次第では、「聴く」に関するほかの仕事(コーチングや、保健室の先生(これはまた別次元だけど…!))も、生業にできるかもしれないのだと、パーソナル編集者のセッションで知った。とてもうれしかった。

みずのさんとのセッションをヒントに

みずのさんはプロのコーチでいらっしゃるので、月1のセッションはコーチングの時間、とも言える。みずのさんに話を聴いていただくと、いつの間にか自分のことをペラペラ話していたり、お話ししているうちに自分の好きなことに気付いたりする。これは、自分の気持ちをだれかに話した経験がほとんどない私にとって、ものすごい体験だった。

毎月感動しているうちに、「インタビューにもコーチングの要素を取り入れたら、インタビュイーにもっと気持ちよくお話ししていただけるかもしれない」と思うようになった。

インタビューとコーチングでは目的が異なるし、そもそもプロのみずのさんに及ぶわけがないのだけれど、「みずのさんからのどんなご質問であのエピソードをお話したのか」とか、「こんなふうに言ってもらえてうれしかったな」とか、気付いたことを今、自分なりにインタビューに取り入れてみている。

ゆくゆくは、私もコーチングの勉強をして、コーチング要素のあるインタビューができるようになりたい。インタビューって、本来は情報提供にご協力いただくためのものかもしれないけど、ずっと、インタビュイーにも、「記事化」以外のメリットがもっとあればいいのにと思ってきた。

私がみずのさんのコーチングで体験したみたいに、相手がインタビューで自分の思いを吐き出すことで楽になったり、ご自身の新たな魅力を発見できたなら、そんなにいいことってないんじゃないかと思う。


みずのさんとの月1のセッションは、それまでやみくもに目の前のことに取り組んできた私にとって、フリーランスとしての「イマココ」を知る、大切な時間になった。

「そういえば私、どこに向かっているんだっけ…?」とわからなくなっていたのを、「こっちの道もいいよね♪」とやさしく導いてくれる。パーソナル編集者は、そんなあたたかい存在だった。

これからは、ぼんやりと定まった目標に向かって、みずのさんにアドバイスいただいたことを一つずつ実践していこうと思う。


▼現在、2025年1月枠の募集をされているとのこと! 気になる方はぜひ。

▼パーソナル編集者についての詳細は、みずのさんのこちらのnoteにくわしく書かれています。

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原由希奈
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