朝活、夜活、週末は...?わたしの1日のスケジュールと働き方
ひとりで黙々と作業することの多い、フリーランスライター。「ほかの皆がどうしているのか」は、常に気になるテーマかもしれない。
4歳と3歳の息子がいるわたしの仕事時間は、もっぱら子どもたちの登園中だ。1日あたりの仕事時間は6時間前後で、それ以外の時間は子どもたちと公園へ行ったり遊んだり、家事やご飯支度をして過ごす。
“子育て中のライター”と一口に言っても、状況はさまざまだ。「月に数万円稼げれば充分」という方から、扶養を抜けてバリバリ働いている方。今は扶養内にとどめているけれど、ゆくゆくは会社員並みに稼ぎたい、という方。重きを置いているのが子育てなのか仕事なのか。子どもの年齢や、性格によっても変わると思う。
わたしは夫の被扶養者なので、今は、その範囲内で働いている。本当はすぐにでも「扶養の壁」を越えたいが、執筆スピードの遅さも相まって、なかなか壁を越えられずにいる。
わたしの1日のスケジュール
わたしの平日は、こんな感じで進む。
家事は基本、家電におまかせである。登園時間は9時~16時と限られているので、極力仕事に集中したい。
会社員時代に導入した食洗機とドラム式洗濯乾燥機は、日中つねに、フル回転。とくに洗濯乾燥機には、本当に助けられている。
掃除機を毎日かけるのは食卓の下だけで、それ以外の場所は、週3回もかけられれば自分を褒めてあげたい気分だ。
掃除機は、ごく普通のコード式。ロボット掃除機も試したけれど、床に置いてあるモノやおもちゃを片付けるのが億劫になって、今はクローゼットの奥に…!
昼食の時間は特別もうけず、作業しながらパンとコーヒーで済ませることが多い。平日つくる夕食は、豚丼やオムライス、カレーやリゾットなど、簡単かつ息子たちが大好きな(絶対に食べてくれる)ものだけ。登園中には準備せず、食べる直前にバババッとつくる。
欠かさずやるのは寝室を整えること、リビングをおおまかに片づけること、花の水やりの3つ。それを除くと、やはり6時間×週5日が、わたしの稼働時間だ。
長男は認定こども園、次男は保育園に通っていて、本来なら18時まで利用できる。16時というのは、仕事もこなしつつ適度に子どもとの時間を取りたいわたしなりの、お迎えボーダーラインである。
6時間、どれだけ集中できるか
わたしの課題は、この時間にどれだけ集中できるかということ。本来は夜型なので、何も意識しないと、14時過ぎにようやくエンジンがかかる。「よしノッてきた!」と思ったらお迎えの時間となり、もやもやすることも。
ライター歴が長くなるにつれ、気持ちも分散されるようになった。TwitterやSlack、Gmailやnoteが、どうしても目に入ってしまう。
25分集中して5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」や、オンライン上のワークスペースも試してみた。その結果、
①ジブリのオーケストラのBGMを聴きながらの作業
②コメダ珈琲での作業
が一番はかどることに気づいた。基本は自宅で無音だけれど、集中力が切れたら思い切って、環境を変えている。
朝活と夜活。試行錯誤の結果…
働く時間を増やしたくて、朝活に挑戦した時期もあった。夜は子どもと一緒に寝て、朝はひとりで4時に起きて仕事するのだ。夜型のわたしも、6時間半眠ればだいぶ調子よく起きられる。
ただこの作戦は、失敗に終わる。
理由は、仕事開始から30分もするとドアが「きぃぃぃ」と開き……
??「みーちゅっけた!」
決まってドアの影から、次男が嬉しそうに顔をのぞかせる。わたしがいないことに気づいて、探しにくるのだ。「ママ、どこにいたのぉ~」と頬をふくらませて、抱きついてくるのは可愛いけれど……
せっかく起きたからと、次男を抱っこひもに入れて、揺ら揺らしながらタイピング。長男が起きる6時にはもうクタクタで、朝活は、継続に至らずだった。
お古のPCでわたしの真似。当時2歳の次男くん
では「夜活」はどうか。子どもたちは疲れて起きないし、自分の頭も冴えている。じつはこのnoteを書いているのも、夜中の1時だ。
人間は「朝型」と「夜型」のどちらかに必ず分かれるそうで、それは医学的にも証明されているという。
一般に朝型の個人は目覚めが早く、活動のピークが日中の早い時間帯に表れ、夜の早い時間帯に疲労を覚えて早々に就寝するのに対し、夜型の個人は逆に、朝はなかなか起きられず、午前中は調子が上がらないまま過ごし、夕方から夜間にかけて元気になり、そのまま夜遅い時間帯まで眠気を感じない。
引用元:独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
「夜は集中できる」とわかっているので、急ぎの仕事があると、22時頃に起きて進めることが多い。皆さんは朝型と夜型の、どちらだろう?
小春さんの執筆術を取り入れて
このnoteが掲載されているマガジン『ICT教育ライターの回覧板』のメンバーで、月に40本コラムを書かれるという小春さんに、どうやったら執筆スピードが上がるのかをご相談したところ、
「とにかく止まらずに書く」
のだという。
たとえ文法がおかしくても、継ぎ接ぎだらけでも、まずは1本書き上げてみる。シンプルなコツだけれど、「推敲しては筆が止まる」を繰り返していたわたしにとって、寝耳に水だった。
小春さんのスピード執筆術を取り入れてから、これまでは1本に4~5日かけていたのが、3日でほぼ完ぺきに完成するようになった。
それでも仕事が終わらない!そんなときは、週末に
平日だけでは〆切に間に合わない、そんなとき。子どもたちと同じ空間で、作業することがある。週末は園に行かないからだ。
もちろんわたしがパソコンに向かえば、子どもたちも気になってキーボードやマウスに触りだすので、
「ママ、どうしてもやりたいお仕事があるから、長男くんと次男くんは〇時までYouTube。ママはお仕事。どう?」
と提案してみる。
すると100%、「やっっっったぁーーーーー!!!!」と喜んでくれる。YouTubeすごいな。
夫は週6日勤務で、家にいるのは日曜だけ。最初はわたしが平日の日中にヒマしていると思っていたようで、よくドラマやゲームを勧められた。
でも違う! なんのために保育園を申請していると…!? わたしは実態を伝えるため、徐々に、書いた記事をシェアするようになった。今では〆切を伝えると「やばいじゃん」と言い、子どもたちを連れ出してくれる。一度理解したら柔軟に行動する夫には、感謝しかない。
自分を名乗るときの、小さなこだわり
ところでわたしは、自分をママライターとは言わないようにしている。なんとなく、みずから「子育てによる制限のあるライターです」と言っているような気がして。
一方で、子どもたちのおかげで企画をひらめくことも多く、彼らがいたからこそ今の仕事に出会えた。ありがたいことに、子育て中であることを買ってもらえたケースもある。
だから、母とは書きたいけれど、ライターとはくっつけないようにしている。書いていて自分でもちょっとメンドクサイ、なんでもいいじゃんと突っ込みたくなる、本当に小さなこだわりである。
わたしの1日のスケジュール、どなたかの参考になっただろうか。共感してもらえたり、くすっと笑ったり、「こんなやり方もあったんだ」と思ってもらえたら、とても嬉しい。