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続•3月の好奇心

先月ZINEの企画展示をしていた美術館から少し遠くて行けなかった本屋さんに行ったら、先月求めていたのはこれだったんだよ!!!となったので、続編です。

今回お邪魔したのは、ブルックリンで今最もオシャレなエリア、ウィリアムズバーグにあるQuimby's Bookstore NYCさん。
『ZINEを取り扱う本屋さん』と聞いていたので、一角にちょっと広めのZINEコーナーがあるだけかと思ったら、自社でもZINE制作をしているくらい本格的なお店でした。

店内は古いレコードショップのような雰囲気。

先月行ったお店よりも取り扱っているZINEのトピックも幅広いし、デザインもかっこ良くて興味を持てるZINEが多かった。
そしてに気軽に手が取れる価格帯なので、購買意欲が燃え盛ってしまい、今こうしてnoteを書いているというわけです。

先月のお店もオシャレ若者が集まるエリアに店舗もあるし、ZINEイベントを主催しているのに、何が違うんだろう?
何と言うか、先月のお店は内装がモダンで無機質だからなのか、今回行ったお店に比べてZINEから楽しさとか熱意が感じられなかった。
プロっぽいというか、アート傾向が強いというか、楽しいから作ってみた!と言うより、作品としてのZINEというイメージ。
そして”作品”だからか内容に対してとにかく値段が高く、芸術的価値を見出せないときつい。

先月のお店。
製本されたものの品揃えはよい
先月のお店
これが$20の世界
先月のお店
量はあるけど、掘り起こすの大変。


一方、今回のお店はこのようにラックを多用してなるべく表紙が見えるディスプレイなので、目に留まりやすく、面白そうなZINEが見つけやすい。
トピックもタトゥーやBDSMから、ジェンダー、スピリチュアル、アート、写真、ポエム、日常、料理のレシピまで様々。
小さい折り畳みZINEやミニサイズは$1〜$3、B6版は$4からで、中には$20くらいのものもあるけど、それはページ数があってしっかり製本してある。
普通のホチキス綴じなら$10前後くらい。

ZINEは表紙が命
カテゴリーごと分けられているゾーン
ごちゃっと置いてあるのはこのエリアのみ
著名人の名言集(自社ZINE)
占いコーナーもあった。
魔女が住んでそうでいいな。
表紙と同じデザインのステッカー
保護犬を飼ってみた1ヶ月の記録
ゴッホ!

なんでこの店は低価格帯のZINEが多いのか調べたら、委託出来るZINEの値段が$25未満、5冊までという規定があった!
先月のお店は置くのに事前審査があって、審査依頼時点で50冊は印刷している必要あり。
今月のお店は事前審査も無いので、小ロットで低価格のZINEが気軽に置ける環境だし、ひとつの在庫が少ないからZINEの回転が早くてお客さんとしてはいつ来ても新しいZINEが見つかるんだね。

因みに売上の支払いは今月のお店が委託手数料40%で4ヶ月おき、先月のお店が委託手数料50%で半年ごとだそう。
やはり置いてもらうなら今月のお店だなぁ。

なんでこちらのお店に先月来なかったのか後悔しか無いですが、折角欲しいと思えるZINEが沢山あったので、好奇心予算と同じ$20でいくつか買ってみました。

いっぱい買えました

上から時計回りにご紹介。

①著名人の名言ZINE($2.5x2)

色のポップさ勝負
かわいー

店内紹介でも出てきた著名人の名言ZINE。
色がポップで可愛い。宮崎駿もいたけど、今回はアメリカの詩人アン•セクストンさんと、ヴィヴィアン•ウエストウッドさんにしたよ。
アン•セクストンさんは、パッと開いたページの言葉が好きだったの。

It doesn’t matter who my father was;
it matters who I remember he was.

Anne Sexyon

お父様は有名人では無かったっぽいので真意はよく分からないけど、他人がどうこう言っても、自分の記憶や、自分の中にあるものに絶対的価値があるよなというところに共感しました。

ヴィヴィアンは好きだけど名言を読んた事なかったので。

このサイズでカラフルな紙に印刷して無料配布用にするのも面白そうだよね。

②2人のニューヨーカーが作ったZINE($4)

タイトルもなんか物騒で良い
巻頭

コラージュが多用された、親友同士がノリで作っちゃいました!感が滲み出てるけれど品質はしっかりしているので読んでて楽しいZINE。
ニューヨークの日常風景が切り取られているのも採用の要因でした。
まるで自分も友達になったかのような空気感の真面目なおふざけZINEいいね。

③使い捨てカメラを他人に渡してみたZINE($3)

クェート


前の人がレジまで持って来たのに結局ギフトカード買うからと戻しになったやつが面白そうだったので買った。
ポストカードとステッカー付きで$3とこちらも破格のお値段
2018年からこのようなプロジェクトをやっているそうで、このZINEにはニューヨークだけでなく、クェートやボリビア、アイスランドなど色々な国の人に撮ってもらった写真が載っていて大変興味深い。
やはりカメラは機材もひとつのテーマだよね。

④私の存在証明($1)

どんだけ増刷してんだ
中身もシンプル

これはタイトルに惹かれた。
2023年の目標とか、高校の頃の話とか、思考の記録といった感じでVol.40
人気があるようで、第2版までは通し番号振っていたのが「もう多すぎて無理!」と通し番号入れる項目が塗りつぶされている。
こういった連載コラムのようなZINEも面白いね。

⑤ゴッホ!($5)

ひまわり
黄色

黄色い家もあったけど、ここはやはり向日葵でしょ。って事でひまわりについてのZINEにしました。
そして翌日スーパーでゴッホのひまわりと噂の向日葵が売っていたので買っちゃった。

⑥LOVEについてのZINE($15)

目次
ラブレター


おしゃれキャットのマリー並に王道ラブストーリ大好きなわたくし。
愛がテーマで中身デザインも可愛いこちらのZINEを買わずには居られませんでした。
お高いだけあって56ページとかなり読み応えあるし、眺めてるだけでもセンスが高まりそうなクオリティなので、コスパ的には実質$0ですね。

と、いうわけで続•3月の好奇心は合計$18。
見事予算内に収まりました!!!
今後の自分のZINEの参考にも出来る、中々によい買い物が出来たのではないかと思います。

因みにお隣は気持ち悪いイラスト&コミック系のお店で、これまた面白そうだった。

外観
蛭子さん
グロ可愛い
お分かりいただけるだろうか

(↓↓先月の好奇心はこちらから↓↓)

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