第2章 私が受けたい医療・介護シナリオ②
書く人(A)75歳女性 高血圧 やせ型 7人暮らし ペット犬
お友達(B)75歳女性 糖尿病 太りぎみ 夫亡くなり独居 ペット猫
医師 在宅医
AB:こんにちはー
B:先生ちょっとお聴きしたいことがあっとですけど、よかですか?
医:よかよー、ご飯中ばってん。
今年の丼丼はテイクアウトもあるのよ。
AB:へえ。
B:ところで先生、この前人生会議がどうとかっていいよらしたでしょ。
そればちょっと教えて下さい。
A:私も今はこうして元気でおるけど、先々病気で寝たきりになったり、認知症になったりしたときはどがんしていけばよかか心配で、先生にいろいろ教えていただきたくて参りました。
医:はい。ではまず人生会議からね。
人生会議とは、もしものときのために、あなた方が望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。
さっきそこでお二人のお話ば聴いとったけど、Bさんのご主人で担当させてもらったときの話がそうだね。Bさんのご主人はご自宅での生活を望まれたから、医療のチームを組んで連携をとりながら、生活していただいたんだよね。
その人の尊厳を大切にして、その人らしい人生の幕を閉じていただく事が出来れば良いと思うよ。
たとえば、医療は最先端の治療を受けたいか。
積極的な治療はせず、痛みなどの症状を取り除く治療をして最後まで過ごすか。
もし、食事ができなくなったときはどうしたいと思う?
延命を望むなら胃に穴を開けて、チューブから栄養を流すか、点滴を続けるか。
それとも、なにもしないという事でそのまま最後のときを待つか。
考えは人それぞれなので、私たちはご本人とご家族の望まれる形で最後の時を迎えられるようにお手伝いをしていくのですよ。途中で考えが変わることもあるので、その都度話し合ってご本人とご家族の思いを共有して連携していきます。
B:そうなんですね。ためになります。
A:私は認知症になったら家族に迷惑をかけてしまうのではないかと心配です。
そうなった時はどがん方法がありますか?
医:通所や短期入所等を利用しながらご家族の介護の負担を減らし、ご自宅で過ごしていくことも勿論可能ですが、お互いのために距離をとる方が大事なこともあるので、その時はグループホームのような生活を中心としたリハビリの出来る施設だったり、ご本人の尊厳を守りながら過ごさせてくれるような施設に入所するのもありだと思いますよ。
A:なるほど。今はまだピンとこないのですが、おいおい家族にも話してみて考えてみようと思います。
AB:先生ありがとうございましたー。
医:いえいえー
#わたしのノート
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えつこ
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