「EPG」をもっと詳しく
今回から数回に分けて「テスト品」の実証を載せます。
「EPGは有機物熱分解ガス化熱エネルギー装置」です。
「小型焼却炉」とは、そもそも構造が違います。
投入スペースは1m3です。
下に「種火」を入れて、熱した有機物を「ガス化」します。
その「ガス」を右側の「燃焼室」で熱エネルギーに変えます。
その「熱エネルギー」で「温水」を作ったり、現在「発電」まで
出来るように改良を加えています。
非常に多くの物を「テスト」したので、今回は下の写真のものを
テストした結果と、私の見解をお伝えします。
上の写真の物は、多くが「プラ」「紙」です。
気になるのは「タイヤ」ですが、今回は投入口の関係で「小型タイヤ」を
1/4に切断して、他の物と一緒に投入して見ました。
これはほとんど問題なく処理できました。
残ったものは、タイヤの中のスチールとカバンに付いている金属。
あとは「灰」です。
今回タイヤは1/4を2つだけだったので、2本分を続けてやってみた。
結論から言うと、「黒い煙」が大量にでてしまった。
理由としては、本体のみで「排煙機」設置前だったこと、そして燃焼室の上に「二次燃焼」させる装置を付けていなかったことが原因。
「排煙機」「二次燃焼バーナー」を付けることにより、軽減は出来るが
大量に「タイヤだけ」だと、黒煙を完全に無くすことは難しいかな。
ただ、写真の「タイヤ以外」に関しては何の問題もなく、処理時間も非常に
短かった。
次は「キーボード」「ファックス」「基板」などのいわゆる「小型家電」。
その処理後の写真がこちら。
入れた家電等の「プラ」に関しては、完全に「ガス化燃焼」しており
残ったのは、「鉄」「銅」「真鍮」などの金属とガラスのみ。
次は「熱硬化性樹脂」に覆われていた「モールドモーター」を入れてみた。
それ単体だと絶対に無理なので、他の可燃性プラを入れてやってみた。
これは「熱硬化性樹脂」なので実際には「燃える」ことはない。
ただし、内部の接着成分はガス化するので、実は非常にもろくなっている。
砂型で固めたような状況になります。
それをハンマーで軽く叩いたらどうなったか?がこちら。
これに関しては、最初形のまま出て来たので、「やっぱり」と思った。
が、後で軽くハンマーで叩くと、中身が簡単に取り出すことができた。
驚くほど簡単に形が崩れて、中が取り出せたので少々驚いた。
これはつまり「銅コイル」などが、中に入っている物ならば、同様に
処理できるという事です。
この時に一緒に「銅線」も入れていました。
それは知らなかったので、取り出し後の写真がこちら。
これは「PVC(塩ビ)」被覆も含まれております。
が、大量に入れない限りは、相当使えるのではと思います。
ただ、今のように「ナゲット処理機」が当たり前の時代に必要か?
は、使う側の判断になるかと思います。
でも、ナゲット処理が無理な「細線」などには有効です。
テスト品が多いので、今回はここまで。
次回は違うテスト品です。
興味がある方は御連絡ください。
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com