152. 自分が置かれている現状と、再発見した「覚悟」について
トライアウトキャンプを経て
みなさんこんにちは!三浦優希です。
先日、トライアウトについての近況をアップさせていただきました。
今回はこちらの続きで、その後の追加情報をお知らせします。
あの後、フォワードが一人カットされ、現在のフォワードの合計は14名となりました。また、昨日には他チームからDFの選手が一人トレードされてきました。今後どこかのタイミングで、僕らのチームからも誰か一人がそのチームに行くことになります。
さて、今週末金曜日にはいよいよシーズン開幕戦がありますが、まだ僕が試合に出れるかどうかはわかりません。
現在、セット練習が行われていますが、僕は今は4セット目のウイングです。
試合には合計10名ほどがベンチに入ることになります。つまり、3セット(9名)+1です。
練習の中では、そこそこいいプレイもできているかとは思いますが、今のところは、試合前までにセットの大きな変更はおそらくないでしょう。
3セット目までに入れていたら、ある程度試合メンバーに入ることは予測できますが、4セット目となると、可能性は割とダウンします。
正直、金曜日の試合メンバーに入れるかどうかは全く分かりません。本当にギリギリの線上と言ったところだと思います。このままいけば、入れても10人目or11人目のフォワードという立場になりそうです。
ただ、良い印象の部分もあります。
アイスホッケーには、スペシャルプレーと呼ばれるシチュエーションがあります。それは、数的有利な状況のパワープレイ(主に5人対4人)、そして数的不利な状況のペナルティーキル(4人対5人)です。
ここ最近はこのスペシャルプレーの練習が多くなっているのですが、こちらに関してはコーチたちに良い印象を与えられているかと思います。
パワープレイに関しては、1.2セット目の選手たちがメインとなるので、あくまでサブとしてたまにメンバーに入るような形ですが、今日は練習の中でも良いアシストを決めることができました。
自分自身、パワープレイではゴールにつながるラストパスを出すことが得意なので、ここには自信を持っています。いつ出番が来ても良いように準備しています。
そして、ペナルティーキルに関しても、練習の中で良い動きができています。
大学時代には、ペナルティーキルのスペシャリストとして試合に出続けることができましたが、なんとかそのポジションをこのチームでも勝ち取りたいです。
結局、ペナルティーキルも、試合では1.2セット目の主力選手たちが出ることが多いのですが、今のところは練習中にも良い守りを続けられていて、コーチからも「今年はペナルティーキルでたくさん出番が来ると思っていて」と言われました。
こちらに関して言うと、このようなコーチからの言葉は、あくまでリップサービスくらいに留めておくくらいがこれまでの経験的にベストだと思います。「いやいやそもそも自分試合出れるんすか?」とそのまま聞きたくなるところですが、自分の強みを出せていることは確かです。
まだ、開幕までに自分を含む誰かがカットされる可能性もあるし、トレードされる可能性もあるし、開幕してからも試合に出れるかどうかはわかりません。ただ、とにかく今自分にできることを精一杯やり切ります。
もし仮に、試合に出れなかったとしても、それはあくまで最初に出れなかっただけです。長いシーズン中は、選手の怪我や不調など、予期せぬ出来事を含めたくさんのイベントが起こります。
大事なのは、呼ばれたその時に戦える選手でいることです。
今週末試合に出れれば良し、出れなかったとしても次のチャンスをひたすら狙い続ける、それだけです。
昨年のチーム体制とは打って変わって、いまやどんどんリーグトップレベルの選手が入ってくるチームです。素晴らしいコーチのもとで、このような刺激的な日々を送れることは本当に幸運です。
毎年毎年、新しい課題を克服することに精一杯ですが、ここを勝ち残っていかないことには目指している場所には辿り着けません。
金曜の試合までは、明日水曜、そして試合前日の木曜の2回の練習のみです。ここで大きく何かが変わることはないかもしれませんが、何事も可能性はゼロではありません。
とにかく戦うのみ!この場で戦い続けるのみ!
そして何より、このような日々を送れることに感謝し、楽しみ、喜んでこの道を通りたいと思います。
最近見つけた「覚悟」について
自分が目指している場所を考えると、「こんなところでつまづいていられないのに」と思うことはよくあります。ただ、どのタイミングでもこのような出来事は起こり得ます。
大切なのは、目の前の自分に課せられたイシューに向き合い、解決策を考え常に頭と手を動かし続けることです。
こういった状況に身を置く(置かれる)ことで、気付けることも多くあります。現状のおかげで、「覚悟」についての再発見がありました。
危機的状況に陥った時こそ、僕は「覚悟」を感じることができます。
「カットされたらどうしよう」とか、「試合に出れなかったらどうしよう」とか、そう言ったことを考えているうちはまだまだ覚悟が足りない状態でした。
このように心が不安定になる時は、周りからの見られ方や評価に気を取られすぎていることが多いです。
ただ、今の心境としては、ある種の「開き直り」ができています。
これは「諦め」とは別の感情です。
“Whatever happens, happens”(この先何が起きても受け入れる)
という気持ちが僕にとっての覚悟です。
トライアウトキャンプを含む最初の数日間は、不安に悩まされることが結構多かったですが、今は、とにかく自分が今やれることにひたすらフォーカスすることができています。そして、そのためのベストを尽くすことができています。
だからこそ、この先の数日間から数週間の間で、良いことや悪いことが自分に起きるかもしれないけど、一喜一憂せず、起きたことを受け入れ、とにかく前に進むのみです。
そのように考えていたら、怖い気持ちが本当に無くなりました。
というかそもそも、海外に挑戦すると決めた時点で、そんな杞憂はとうに捨ててきていることを思い出しました。僕のメンタルはまだまだ伸び代だらけです。
これも自己成長の最大のチャンスです。この瞬間こそ、僕が最も喜びを感じる瞬間です。
僕の思う覚悟とは、過去や未来に囚われるのではなく、ひたすら「今」を見つめ続けることだと思います。
過去から学ぶこともあるし、将来の姿を思い描くこともとっても大切なことですが、それを作り出してきたのも、これから作り出すのも、全ては今の自分次第です。
一見ピンチに思える瞬間こそ、新しい成長チャンスです。だからこそ、この瞬間を最大限に喜んで、楽しみたいと思います!
不安に心を惑わされていた後に迎える、落ち着いた静かなマインドの境地は気持ちいいです。この感覚が僕は本当に好きです。
ではまた!とにかく頑張ってきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
三浦優希
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