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サマーソニック2023Fall Out Boyライブ

※1億年ぶりに記事を書いたよ!本当は去年上げる予定だったけど怠惰により一年遅れでライブの感想を出すよ!※

2023年8月19日、東京で開催されたサマーソニックに行ってきた。昔からずっと好きだったFall Out Boyを観るためだけに行ってきた。他にも観たいバンドはあったが真夏であるし体力も気力も自信がなかったので、彼らの1時間のステージだけを観に行ってきた。

フェスも何もかも初めての経験だったが結果的に無事に参加し無傷で帰って来れた。パーリーピーポーだらけで完全アウェー状態かと思えばそうでもなく、1人参加も多かったし子供も高齢者も車椅子の方もいた。長く続いている大規模イベントというのもあってかスタッフも丁寧に誘導してくれる。世界は案外ぼっちに優しい。

Fall Out Boyとは長い付き合いで、中学生のとき『From Under the Cork Tree』を最寄りのTSUTAYAで借りてからずっと聴いている。当時流行りはじめたあたりでトップチャートに並び、店員の手書きのポップで宣伝されていた気がする。音楽知識は全く無かったがアルバムのジャケットがかっこよかったたため手にとったと思う。あとオルタナティブという言葉もかっこよかった。中学生が音楽をチョイスするときかっこよさは重大な指標である、ネットも試し聴きも無い時代だった。

私も私の周囲も中二病だったので、聞いたこともないがなんとなくかっこよさそうな洋楽のCDを借りて、各自MDにダビングしたものを貸し借りして洋楽を聴く文化があった(MDというものが跡形もなく消え去って久しい)。それでちょっと大人ぶっていたが、大人になった今でも洋楽が好きなのでいっときの病ではなくて良かった。

なぜFall Out Boyが好きなのか。それはずっとかっこいいからとしか表現できないが、副次的な要因も大きい。SUM41がギター脱退して音楽性が変わりすぎたり、Linkin Parkのボーカルが亡くなったり、Panic!at the Discoが解散していたり、洋楽シーンを追うのはたびたびショッキングな時がある。邦楽シーンのそれよりも波が激しいというかデンジャラスな感触がある。Fall Out Boyも数年の休止期間を挟んではいるが、彼らはまた戻ってきてくれた。ずっとFall Out Boyを好きというか、いつの間にか好きだった他のバンドがいなくなってしまっているのだ。

新しい曲も聴くようにはしているが、個人的に音楽は思い出の中で熟成されていくものだと思う。新しく好きになった曲ではたまにまだ熟成が足りないなと思うことがある。音楽は自分にとって梅酒のような趣がある。

そんなわけでいつかはライブに行ってみたいと思っていたのだが、ライブに行ける金と精神力を手に入れた頃にはパンデミックでグローバリゼーションがオワオワリであった。思い返すとパンデミック当初はセルが完全体になった時ぐらいの絶望感がただよっていたが、それでも約3年でライブが出来るようになったと考えると早いような気がする。

肝心のライブの感想はというと、とにかく最高だった、としか言えない。「感謝するぜ お前と出会えた これまでの 全てに!!!」である。

もう少し詳しく書くと、ライブでも割とそのままCD音源が出てくるタイプのバンドで、会場の音響もしっかりしておりアリーナ席でも音圧がしっかり感じられた。セトリも往年のヒット曲を中心にFall Out Boyらしさがぎゅっと詰まった非常に満足度の高いラインナップだった。

本当に行って良かった。出不精すぎて行くか迷ったり精神不穏により本当に行けない可能性もあったが、ライブというものはその場に立ち会えること自体がプライスレスである。ライブに行けるくらい自分が精神と懐に余裕があったということで、喜ばしいことだ。次は是非ワンマンライブしに来てほしい。






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