ノートに書き記していた事📓
今日、家の中の片付けをしていたら
某大手介護グループで、有料老人ホーム管理者→身体を壊して異動→サービス付き高齢者向け住宅部門某建物のマネージャーになった頃の
研修ノートが出てきた。
懐かしすぎて、涙が溢れる。
あの頃は、ただただひたすらに上を目指してもがいていた。身体を壊してしまい、当時は目新しくこれから参入していくサ高住に異動になった時、自分のアイデアと実績を両方認めてもらわなければ、上に行けないのだと腹をくくったものだ。
東京本社での研修も、約2か月程あり、家庭があって一応なんちゃって主婦な私は、途中何度か自宅まで帰る為の交通費も出してやる、とK本部長からお許しを頂き、2か月の間の週末で3回程家に帰った。
必死になって、研修を受けた。
ノートを取れと言う講師も居れば、ノートを取るとリアルタイムの話と書く時間にタイムラグが生じるから、ノートを取るなと言う講師も居た。
私は、どちらの言う事もわかるなぁ、と思いながら、ノートを取るな講師の時は走り書きメモで単語だけ並べ、研修終了後にホテルに帰ってから、ひたすらその走り書きを綺麗にこのノートにまとめ直した。
営業の基本的な事から、福祉施設の営業はあまりあからさまに利害を出すと印象が良くないから気をつけるようにという事であったり、経営の事も徹底的に学んだ。何%の空室があれば赤字になってしまうというボーダーも。
今まで、現場仕事しかして来なかったし、有料老人ホームの時も営業は総施設長が担当していたので、あまり眼中に無かった話。
でも、結構マーケティングの話は面白いなと感じた。商業科にでも行っておけば良かったなとも思ったくらいだ。
元々、ビジネス話や企画開発の分野は好きだ。勿論、利益が出る計算やプランニングも面白いが、そのビジネスや新しい事を通じて、人が何に気づき成長していくか、それを見せてもらえるかの方に興味があった。いわば、マネジメントの方だ。
この研修は、専門家の講習ではない為に基礎の基礎程度の事であったが、私からすれば、将来事業を起こしたいと考えるきっかけにもなったように思う。
もう10年程前になるのに、色々鮮明に思い出す。
そして、この時のノートが保育関係の事務局長をした際にも役に立った。違う仕事ではあるが、対人サービス業には変わりない。共通点は非常に多い。
研修資料やパワーポイントを作る時に、理念的な話をするのにヒントを得ることができた。
一番芯の部分だなと感じる内容は
やっぱり、『気付き』と『工夫』だった。
たとえば、顧客に対して『間口を狭くしない』というのは、一言だが難しい内容である。
しっかりした知識を持たなければ、引き出しが少なく、結局勧めることのできる選択肢が少なくなるという意味である。
では、どうすれば間口を狭くしない事ができるのか。正しい知識と提案できる経験値が必要になるという事である。
これを聞くととにかく知識を詰め込む人もいるが、プランニングやアウトプットの能力も持たねば難しいだろう。
そこに気付き、どのように全てをカバーリングできるよう工夫するか。
結局は、地頭を使えるかという所だと理解した。
また、このノートをよくよく読み返してみよう。
今読み返せば、違う気付きがあるに違いない。
新たな工夫のためのアイデアも生まれるだろう。
何事も、人生勉強だ。