マウンティングって無意味だと、つくづく思う、今日この頃。
ジェンダーレスな世の中にしようという潮目の中、あまり男だ女だという話は、そぐわないかも知れないのだが…。
私自身、同性の職場での人間関係の中にむやみに入れられる事が、基本的に心底嫌いである。
特に、『何故管理職をしないのか?』だとか
『何故、ここに来たのか?』等、
“貴方の人生に関係あるのか?”と思わず聞きたくなるような、いちいち面倒くさい質問をされたり
何かと遠回しにだったり、あるいは、超ド・ストレートにマウンティングを取ろうとする、浅はかなお嬢様方が多いからである。
マウンティング自体、自分の立ち位置を脅かされていると勝手に認識をし、牽制している行動に過ぎず、結果として、自身の人間としての価値を下げていると私は常に思う。
と、同時に何に脅かされているのかを素朴に知りたくなり、全受容しているフリして、辛辣な質問返しをしてしまう。
…あ、何だか怒りに満ちてる風に読めてしまうかも知れないが、怒りも無ければ、全く脅かそう等とも思っておらず、ただ配属された所で習った業務をこなしながら、
どうすれば少しでも高齢者の心を掴ませて頂けるか、あるいは認知症高齢者の純粋でキラキラした所を見せて頂けるか、そればかりを考えている。
自分の立ち位置をキープしたいと考える人々とは、自分軸と相手軸(私は高齢者に対してのみ)で、いわゆる“思考の軸”が違うのに、素直に回答しても、仕方ないと思ってしまうのだ。
『何故ここに来たの?ここで何を目指してるの?
どうなりたいと思ってるの? 上を目指してるの?』
なんて矢継ぎ早に聞かれたら、
『いや、やりたい事を考えてたらここに辿り着いただけです。
自分がどうなりたいなんて考えは、今はありませんが、失礼ながら貴方は、ここで今どうなっていて、将来どうなりたいんですか?』
と、必ず聞く事にしている。
大抵の人は、残念ながら答える事もできないか、意味不明な回答が返ってくる。
そう。マウンティングする人々は、自分が回答できない質問を、わざわざするのである。
非常に不本意であり、性格が超絶に悪い私の心をくすぐってしまう。
で、大抵こんなやり取りを、ただじっと見ている社員が傍に居て、人間ウォッチングされている。
『うわぁ、そんな返しする?』と顔に書いてある。
それを見て、たまらず面白くなってしまう。
恐らく、マウンティングする人々にとって一番面白くない回答はするわ、辛辣な質問返しはするわ、泰然自若を貫かれたらば、もうプライドは粉々に砕け散ってしまっているのだろう。
大抵、これを機に二度とマウンティングはされない。
したとしても、たじろいだりもしないヤツを相手にしたって、面白くも何とも無いからだ。
そして、
【ハルってヤツは実に不思議で、読めない】
という噂が飛び交う事になる。
勿論、想定内である。それでいい。
もう少し、上手く掘り出せるようになってね。
と思いながら、仕事をするのである。
さすがにアラフィフの階段を登っているので
最近はこんなマウンティングも遭遇しなくなった。
平和な日々である。