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背中合わせの”天使”と”Ange”。【770の日 ナナヲアカリ×伊波杏樹】
7月7日。夜空を見上げると、”織姫”ベガと”彦星”アルタイルが、お互い15光年離れた2人が、年に一度天の川越しに出会いを交わす。これが「七夕伝説」である。
一方、東京六本木にも七夕伝説よりももっと凄い、年に一度の素敵な出会いが交わされようとしていた。
7月7日。七夕の日ではなく ―――――― 「770の日」。
一人の”天使”、ナナヲアカリがこの日のために待ちわびていたのは 「もう1人の天使」―――――― ”ange(アンジュ)”。
SMA 50th Anniversary presents ライブ&パーティー 第十三話 ―770の日―
―――――― いやぁとんでもない。
私はいま、とんでもないイカヅチを脳天に食らったのかもしれない。
それぐらいにナナヲアカリさん、伊波杏樹さんの閃烈な輝きを見た証。
楽曲の方向性や物事への価値観は違っていたとしても、この2人の相性の良さは抜群に良くて。
そして、紡ぐ言葉や想いにどこか”重なるところ”があったりしたところが、一番の発見だったかもしれない――――――
※セトリ全部に対する感想は、すいませんが省略します。
2人が「語気を強めて叫びたかったこと」。
ナナヲアカリさんpartの2曲目、「正解はいらない」。
それに相対するのは、伊波杏樹さんpartの8曲目、「コカルテ」。
分かって 分かって 分かって僕の正義を
無能な怪物を胸裏で肥やした
妬んで 妬んで 妬んでいるまま選んだ
その程度のちゃちな正解はいらない
もう死んでしまおうか
そう言ってここまで来てしまった
ふんぞり返った天使が
私を指差して問いかける
生まれ変われるなら
それとも消えてしまえるなら
どっちを選ぶんだい?
あぁもう面倒くさいな 誰か決めてくれ
自分の抱く正義が認められないクソみてぇな世界。
そんな中で叫び続けたことがこの2曲だとするならば、2人はほぼ同じベクトルを向いた闘争心の塊だったのだ。
青色や赤色に汚され傷ついた”天使”と、法螺吹き野郎の狼少年と自虐した”天使”が、まるで焼け野原の地面に本音を殴り書きしたかのような詩。
―――――― 挨拶代わりのナナヲアカリさんの閃烈なパフォーマンスは痺れるほどに凄まじかった。実際、伊波さんが後半で「コカルテ」歌ってた記憶が鮮明なままに「正解はいらない」を浴びて、言葉では表現出来ないほどのカタルシスを憶えた。
実際ナナヲアカリさんがこの対バンのことを「異種格闘技戦」と例えていたが、全くもって文字通りのぶつかり合いだった。
当日は7:3ぐらいで「使徒」さん(ナナヲアカリさんのファンネーム)の方が多くて我々いな民はアウェーの中で対戦してたけど、2人の気迫はほぼ互角だったように思える。
対バンも、オルスタの現場も初めての経験だったけど、そんな不安はこの怒涛のパフォーマンスで全て消し飛んでいった。
この2人の「天使」にありがとうが止まらない。
そして邂逅、そこで伊波さんの「変幻自在」を見た
2人のパフォーマンスによるアンコールのオーラス、『チューリングラブ』。
そのコンセプトに合わせるかのように、なんと伊波さんがメガネをかけた。
その瞬間に会場は異様なまでのザワメキに包まれる。
私も例外なく……
「えっえっえっ、メガネってマ?!?!」
バケモンみてぇな奇声だったのは憶えてる。今となってはクッソ恥ずかしいけど。
⬇実際の伊波さんのメガネ姿
#770の日 💭
— 伊波 杏樹 (@anju_inami) July 7, 2024
アンコールでは
2曲コラボさせて頂きました🫶🏻
めったにない一面を
引き出してもらっちゃいました🤫
これまた幸せすぎたなぁ…っ🤍 pic.twitter.com/98eQLqqa7K
伊波さんが普段メガネ使ってるのは元々知ってた。
しかし、ほとんどオフに近い状態のラジオ(のオフショ)でもメガネ姿は最近ほとんど見せてこなかっただけに、これだけでも大興奮。
―――――― でも、これは後の大爆散の序章に過ぎなかったのだ。
チューリングラブ
♀ 見つめ合ったったって 解けないメロウ
ワットイズラブ
♂ いま123で証そうか
♀ 言葉で生み出すクエスチョン
♂ ハートで高鳴るアンサー
測ったって不確定性 ぼくらのBPM
作詞:ナユタセイジ
い、伊波さん男声パート歌っとるぅ?!?!
これは完全に一本取られた。
「何にでもなれる役者、何にでもなれるアーティストでありたい」と語っていた伊波さん、遂にここまできたか。
そう、それはつまり「幾年かぶりのイケ波杏樹さんの降臨」。
にしたってマジでイケメンすぎた。むり。
EXシアターにいた”いな民の男子”ですら全員漏れなく「イケ波杏樹さんの夢女」になってしまった。
伊波さんの低音イケボを聴いてしまった以上、思い出す度に狂う。狂う狂うクレラップ。
もう言えることはただひとつ。「オーラスで伊波さんとチューリングラブ」をぶちかましてくれた、ナナヲアカリさん陣営の人たちには感謝してもしきれない。
あとがき
#770の日 第十三話 with 伊波杏樹ちゃん!!
— ナナヲアカリ (@nanawoakari) July 7, 2024
夢のような時間でした楽しすぎたよぉ尊尊尊
ありがとうございましたっ🪽💙💎✨ pic.twitter.com/Yu2oXdf2bJ
普段の推し活ライフで「伊波杏樹さんがいる」のが当たり前だった中で、他の界隈の人からの伊波さん評を聞けるのはなかなか貴重だったりするもんで。
公演終了後、使徒さん達がついったさんで伊波さんのことに言及しているところをエゴサしてたんだけど、なかなか私らでは言ってこなかった「伊波さんを例える言葉」の数々につい目を見張ってしまった……。
「ディズニープリンセス」。「女王様」。
―――――― イチいな民の私からしたら感性が斬新で、例えがとても上手い……。
というのも、私らいな民は大半が高海千歌や逢川めぐみ等をキッカケに知った人で、「アーティスト・伊波杏樹」がファーストインプレッションにある人にはなかなかめぐり逢えなかった。
しかし。
770の日をキッカケに”初めて伊波杏樹さんを知った”使徒さん達の生の声を聞いて、凄く嬉しい気持ちになった。
だって、ディズニープリンセスだとか女王様だとか、それ相応の”憑依”が出来ないとそう見せれないんだもの。
舞台役者として積み上げてきたものをアーティストとしてその表現力の全てをぶつけて行く、そのスタイルを評価してくれたことがこの嬉しさの根幹にあるのだ。
実際、今回の対バンは私自身の「必死に声を上げて伊波さんを鼓舞しなきゃ」という使命感が先行したためか、純粋に楽しむことがあまりできてなかった。
オルスタという初めての環境だし、結構なアウェーな雰囲気だったことでずっと力みっぱなしだった。
それでも最後のチューリングラブで肩の力が抜けて、純粋に楽しむ気持ちがようやく出すことができたので内心ホッとしてる。
―――――― ナナヲアカリさん、伊波杏樹さん、本当に素敵な時間をありがとうございました。
……さて。
NPNLのMV、きたーーーーーー!!!
待ちに待ってた。
見るたんびに身体が痺れまくる程の衝撃。
どこかナナヲアカリさんのMVのスタイルをリスペクトしたかのような、リリック主体のMV。
あまりにも”強く刺激的な伊波杏樹さん”を閃烈に表現できたMV。
―――――― マジで見て。ほんまに。
2024年7月12日
中井みこと