ラピュタを見てキレる妻
先日の金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」が放送されましたね。
ジブリ作品を良く知る僕ちゃんと、ジブリを見ずに育った妻ちゃんが、並んで視聴していた時のお話。
パズーとシータが海賊たちと一緒にラピュタを探しに行くシーンにて。
「なんかむかつくなぁ」
妻がキレた。
はてさて、どこにムカつくポイントがあったのか。
パズーはイケメンだし、シータは料理上手いし、ドーラのおばさんは優しいし、怒るポイントないでしょ。
まあ、詳しく聞いてみましょう。
妻「シータみたいな女がいるわけない」
僕「ハァイ、でもまあエンタメですから…そこまで嫌わんでも」
妻「むかつくのはシータ本人のことではない」
僕「ナニッ」
妻「シータこそが良い女であるという製作者側の主張の部分」
僕「んーなるほど(←わかっていない)」
妻「ゆるせんっ!」
ということらしいです。
いろいろ聞いた結果、ポイントが以下のようにまとまりました。
・「過酷な状況に置かれた可哀そうな子供が、勇敢に立ち向かう姿が美しい」を押し付けられている気がする。
・この歳でこんなに強く生きれる訳がないから感情移入できない。
・もっと逃げ場があってほしい。
年端も行かぬ若者たちが苦難に遭うのを見て、「立ち向かう」という選択肢を制作者が美化しているがために、「逃げ出す」を選択することを許さないと感じると。
苦しい立場の人間が弱くある方が自然だし、そういうのを許してあげたい。
妻ちゃんは優しいですね。
パズーとシータは完璧すぎる。
が故に、人物像にリアリティが無く感情移入できないって。
まあ、そう言われりゃそうだな。
こんな勇敢な少年少女がいるわけねぇ。
ひょんなことから視点の違いを知ることができました。
金曜ロードショーありがとう。
ちなみに「タイタニック」を二人で観た時はどっちも同じように泣きましたよ。
そこは流石に同じでしたとさ。
そんな感じ。
ではまた。