1か月のオンライン執筆教室に申し込んだのに、なにも書けなかった話 〜人生実験レポート番外編〜
みなさん、こんばんは。
引っ越しを言い訳に止まっていた人生実験の週レポですが、今回は番外編をお送りします!
Twitterのタイムラインに流れてきた面白そうな執筆教室に申し込んだのに、最後の日までなにも書けなかった体験について書いていきます。
1か月は長いようでとても短い。まだセミが鳴いていた初回の講義から、気づけばもう金木犀が香る最終日になってしまった。
振り返れば、スタートダッシュから順調じゃなかった。
「自分を緩ませて解きほぐす文章を書くための1ヶ月オンライン執筆教室」に申し込んだのは8月後半だった。数日後の講義を楽しみにしていたのに、まさかの急性胃腸炎でお休みした。
スタートダッシュに乗り遅れた私は、さらなるまさかで、9月に引っ越しを決めてしまった。「めっちゃ文章書くぞ!」と意気込んだのに、丸一か月間引っ越しに気持ちをもってかれてしまったのだ。完全なる誤算だった。人生というのは往々にして自分の予定どおりに進まないことを思い知った。
引っ越し騒動と並行して、教室の参加者とのやりとりが行われるDiscordには「書けました」の投稿が次々と届いていた。そこに2人の講師が添削と感想コメントを入れていく。気持ちが書くことに向いていなかった私にとって、タイムラインに並ぶ長いメッセージたちはただただプレッシャーだった。何も見たくなくてDiscordの通知をオフにし、アプリすら開けたくない日が続いた。
「連休に引っ越し作業を終えたら書けるかな?」と微かに期待していたけど、結局、一文字も書けなかった。またしても思いどおりにならない人生を味わい、そんなことを繰り返す自分にちょっぴり失望した。
タイムリミットまで何日あるかとカレンダーを眺めながら、心の中では「どうしよう、書けない」という焦りが渦巻いていた。「1万2000円も払ったのに何か書かないと元が取れないじゃないか」と自分を責める声が強くなるほど、noteを開くことすら億劫になっていった。
そうして9月28日を迎えた。執筆教室の締め切りが近づくなか、荷物を運び出した家での寝袋生活では疲れがとれず、身体にも限界が近づいていた。最後の希望を託して会社に向かう電車の中で、書けない気持ちをDiscordで用意されていた「書けないときの相談箱」で呟いてみた。
すると、講師の倉園さんとzoomで話してもらえることになった。アドバイスは痛いところをつかれてグサグサと刺さったけど、とても心に響くものがあった。
倉園さんとの話を通して、書きたいのになぜかその気になれない焦りや、お金を最大限に活用できなかった呆れでガチガチになっていた心と身体が少し緩んだ気がした。ああ、これが「自分を緩ませて解きほぐす」ということかと、自然と出てきた文章を打ちながら腹落ちした。私はきっとこれを学ぶために30日ものあいだ書けなかった、いや書かなかったのだと思った。
文章を書くおもしろさというのは、書き始めたときは落とし所が講座タイトルの意味を理解することになるとは予想がつかないところだ。だからまずは書く、手を動かすことが大事なんだな。
人生は往々にして予想どおりには進まないけど、起こることのすべてに意味がある。ちょっとスケールが大きいまとめだけれど、応募したときには予期していなかった「完璧主義の自分」や「過保護な自分」との付き合い方をレベルアップできた、そんな執筆教室体験だった。
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ちなみにこの投稿は、講師から添削いただい指摘を反映して書きました。これまでの文章と比べて、何か違いは感じますか? ぜひ感想を教えてもらえると嬉しいです。😊
それではまた次の人生実験レポートで。
追記:
倉園さんがzoomで話してくれたことは、こちらのPodcastでも語られています。