2023年女風業界の振り返り
皆様、あけましておめでとうございます。
2024年も何卒よろしくお願いいたします。
(既に1月も終わりそうですが、ご了承ください。)
さて、昨年の女風業界は様々な動きがありました。
SNS上で確認できること、業界内で確認できることなど、一つの業界内でこれほど濃い事案がいくつもあるのはなかなかありません。
それだけ、女風業界が活動的になったとも言えます。
今回は昨年2023年の女風業界で起こった事案について、現役女風セラピストである夫と話し合ったことをまとめています。
普段から性・女風について話しているからこそ、複数の視点で深堀りすることができたのではと思います。
過ぎた年の話ではありますが、そこから学び、反省し、何を次に(今年2024年)活かせるか、女風セラピスト・お客様をはじめ業界に関わる人たちに渡すことができればと思いnoteに残します。
夫と考える女風業界2023年
ゆきみ:今更だけど、昨年の業界について振り返ってみようと思います。
まずは夫の仕事や周囲の動きはどうだった?
夫:特別なことはなくいつも通りだったよ、お客様に感謝の年だった。
ゆきみ:お土産や心づけを見るに、お客様にどれだけ大事に思われているかがわかるよ。遠方の方はわざわざその土地の物を持ってきてくれたり、旅行のお土産をくれたり。
夫:本当ありがたいよ。長く仕事していると、よりお客様からの気持ちが嬉しい。自分も誠心誠意向き合おうと身が引き締まるよ。
ゆきみ:今年もありがたいことにすでに予約で埋まってるね。
夫:そうだね。
この仕事を続けられるのは、この仕事が好きだから。健康である限り、あとお客様がいる限り何年でも続けようと思うよ。
1.店舗の分散・独立
夫:これは登録料ビジネスの影響だと思う。コロナ禍の2020年頃に増えてきて、今なお定着してきている。
ゆきみ:紹介サイトに載せていない店も含めると数えきれないと思う。
夫:しっかり調べたいなら、風俗営業の公安の番号を見ればいいけど、男性向けの風俗といっしょくたになっているから番号をパッと見ても分からないから時間のムダじゃない?
ゆきみ:どこかがオープンしたと思ったらどこかが閉店しているしね。動きが早くなってきているのも影響あるのかもしれない。
ーーーーーー
ゆきみ:店舗の分散・独立について改めて教えてくれる?
夫:店舗所属のセラピストが個人で店を持つ、ないしは数人で店を持つことが分散・独立。店舗のオープンも税理士に任せれば面倒なことは無いから、自分でもできると思う人が増えたのと、1~2年くらい在籍すればだいたいの運営の流れを簡単に把握できるようになってるからだね。
ゆきみ:店舗所属の安心感があると思うけど、独立する理由は登録料ビジネスが定着したから?
夫:そう、登録料ビジネスの胴元になることで稼げるから。人を雇えば雇うだけ稼げるでしょ、1人セラピストを野党だけで毎月数万円入ってくるシステムだからね。そういう店は今たくさんあるけれど女性のためではないよね。
ゆきみ:どこが最初にそのビジネスを始めたの?
夫:確か、K店かM店が始めたと思う。このビジネス方向は人を雇わなければいけない、人がいて初めて成立するビジネスでしょ。セラピストが増えてきて考えたんだろうね、賢いというか、よく考えたと思うよ。
ゆきみ:今や、それはビジネスモデルの一つになったと。
夫:そう。人数が多い店舗以外にも、少人数でも真似している店は増えているよ。
ただ、フランチャイズ化してきているから質が問題だけど。女性を食いものとしか思っていないお店もあるみたいだからね。
ゆきみ:疑問があるんだけど、店舗所属の場合は店ごとにマニュアルがあってその通りにしていることが多いと思う。でも、我を出したい人は自己流の方法で対応することもあるよね。
夫:まず、こういう業界では自己流なんていらないと考えるよ。
自分なりの色を出したいと思う人もいるけれど、基本を知っているのならそう思わないはず。それでも、自分の得意なことをしたい・自分の色を出したいのならば、それに特化した店を出すとかかな。
自分の周りにもたくさんいるけれど、何人も独立してお店を出してるし、他のみんなは結構辞めていったかな。
店のマニュアルもすべて正しいことを書いているかと言ったらそうではないんだ。その店独自の営業スタイルがあるから、わかりやすく言うと「色恋系」とか。講習もオーナーと仲いい人を呼んで簡単に済ませるとか、受けるにもお金が必要だったりだとかね。
ゆきみ:店舗所属・独立関係なく、間違った対応でお客様を相手しているかもしれないってこと?
夫:そうだね、間違った知識を広めかねない。
前、偶然有名らしいセラピストにあったとき、得意なことはシオフキと言ってた人がいて、思わず殴りたくなったけど。
女性を傷つけていることを知らない素人みたいな人もいるよってことを、お客様にも知ってほしいし、セラピストは真面目にお客様に向き合ってほしいと思った。
ゆきみ:まとめとして、このビジネススタイルは今後も増えると思う?
夫:もちろん増えるでしょ。圧倒的に男性向けの方が店舗数も認知度も多いけれど、女性向け風俗もこれからも伸びていくと思う。
間違えないでほしいのが、これはビジネススタイルであって詐欺のような騙す行為ではない。ある記事で「女風セラピストになりたい男性が店に所属する・マニュアルをもらう・講習を受ける、これらにお金がかかるとは思っていなかった、詐欺にあったようだ」という内容を見たけど、店側も登録料などを取るのならばわかりやすく表記した方がいいし、HPや事前に告知しておくことで相手との齟齬が無くなるからぜひそうしてほしい。
風俗だから、性業界だからと一線を引いて判断されない様に、働く側が整備しておかないと。
お客様である女性が心から満足することができる仕事であれば、ビジネススタイルは正直どんな形でもいいと思っている。
2.お客様の増加について
ゆきみ:店舗・セラピストの動きが激しいなか、お客様も増えてきているね。
夫:コロナも明けて、動きやすい人が増えたんだろうね。特に、12月頃は旦那さんが忘年会で家を空けている時間帯に予約してくれるお客様もいるよ。
年始は1/2以降だとお客様から連絡がたくさんくるね。年末年始・特に1/1はご実家に帰省して忙しい時期だけど、2日以降だと少し時間が取れるみたいだね。
ゆきみ:旦那さんのご実家に帰省していると、自分の時間を取りずらいからかな。そういえば年末年始の挨拶連絡もたくさん来ていたね。
夫:うん、ありがたいことだけどね。特に新年の挨拶は大事だと考えていて、自分から送るようにしている。
コピペしないで、その人に合うメッセージを考えて送るから毎年半日以上の時間がかかるけど、年の初めに連絡くれて嬉しいって思ってもらえるから手は抜いていないよ。
ゆきみ:年末年始はスマホから手が離せなかったもんね。ずっと触ってた。
夫:おかげでいつも通りの年末年始を過ごせたよ。理解してくれてありがとうね。
ーーーー
ゆきみ:業界全体のお客様の動きはどんな感じ?
夫:確実に増えてきているし、利用がカジュアルになってきている。
自分のお客様は、ご友人に女風を紹介してくれて自分のお客様になってくれているよ。
ゆきみ:私が利用してた頃とは考えられない、女風を使っているよって話せる環境になったんだね。
夫:数年前とは明らかに変わっている、それこそ妻が利用したてのころはネットにも女風って言葉ヒットしなかったでしょ。
ゆきみ:「女性向け風俗」「女性用風俗」で検索しても男性向けの風俗店に行きつくし、「女風」は『カッコいい女風(オンナフウ)メイク』みたいな文面でヒットしてた。
夫:結構お客様の間で利用して良かったって言ってもらえているみたい。
今は、良いお店ほど表に出ない、目立ちたくないからね。
本当に困っている人へ手を差し伸べるために、あえて隠れている感じでやっているよ。それこそ、ネットで探して探してやっと見つけた店・・・みたいな。
ゆきみ:特別感あるし、その分ドキドキするしね。他のセラピストさんとお話とかはしている?
夫:この間、友達(某店副業セラピ)数人と食事したときに聞いたけど、そのうちの一人は月MAX20人対応で店舗全体売上一位、稼ぎは100くらいって言ってた。
ゆきみ:月20人だけ?少なく感じるけど・・・。
夫:深くは聞かなかったけど、一人の単価が高いんだろうね。チップもいただいてるみたいだし。彼は店舗所属だけど、他には独立している人もいて、その人は前の店からお客様を引っ張ってきたから今も収入面では安定しているみたい。
3.各媒体による女風の取上げ
ゆきみ:これも最近増えてきたね。出版物が多い印象だけど、昨年は本に限らず「女風」の言葉を聞いた気がする。
夫:自分も監修したりインタビューを受けたり意見を求められることがあるから感じるけれど、メディアの女風への興味が少なからずあるってことだね。
ゆきみ:内容は正直リアルではないよね、読者が面白く感じる内容になっていることが多い。
夫:大手雑誌掲載の漫画にもなっているけど、商売として面白おかしくさせるための読み物になっているってことだよね。女風の実際とは全くかけ離れてるからね。それに関しては、商売として出しているから誇張してもしょうがないのかなと思う。
もちろん、自分が監修したものに対しては、ダメなことはしっかり意見するよ。
拡大された内容や面白おかしく書かれたものによって興味を持つ方がいるのなら、認識の違いなどは女風サイドであるこちら側が正すことが必要だよね。例えば、イケメン・かっこいい人が多いイメージがを持たれることがあるけれどおじさんもいるよとか、性感だけでなくても利用していいよとか。それで女風を好きになってくれて、リピートに繋がるのなら嬉しい。
ゆきみ:女風が知られてきた証拠にもなるしね。
夫:利用者が増加すれば、性に悩む人や女風利用に一歩踏み出せない人へのきっかけになるだろうし、より女風がカジュアルになるかもしれない。
だからこそ、女風に関わる人たちは常に襟を正していなきゃね。
ーーーーーーーーーーーーー
2024年も楽しく笑顔で女風を利用できるように、私も相談という形でサポートさせていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。
女風カウンセラー ゆきみ