【第1子不妊治療】不妊治療をしていることを職場に伝えるか問題
妊活・不妊治療はかなりプライベートな問題ですし、本来であれば話す必要はないと思います。
しかし、不妊治療は急に休みを取らなければならないことが多く通院の回数も多くなりがちです。
不妊治療と仕事を両立する上で、不妊治療をしていることを伝えるかどうかは、誰しもが1度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
結論から言うと、私の場合は不妊治療を始める前から職場に伝えていました。
伝えたことによるメリット・デメリットを私なりにまとめました。
悩んでいる方の参考になれば幸いです。
なぜ不妊治療を始める前から職場に伝えたのか
私が行っていた業務が社内でできる人が私しかいなかったというのが一番の理由です。
在席していた部署はフレックスタイム制で、仕事内容的にも自分でスケジュールを組みやすいというところでした。
とはいえ、全体スケジュールに遅延が発生する可能性もあったため、妊活を始める段階で上司には以下のように伝えていました。
自己流妊活を一定期間を行って、もしうまくいかなければ専門病院にかかることになる。
専門病院の診療時間は17時(受付16時半)までなのでフレックスを使い、早めに帰る日や急な休みが増える可能性がある。
しかし、妊活を始めて3か月がたった頃くらいに、営業への人事異動が言い渡されました。
営業は早番・遅番があるシフト制で、お客さまに合わせてスケジュール調整するという真逆の勤務条件。
フレックスは使えなくなるため通院はすべて有給を使うことになり、お客さまとのアポがある場合は、他の営業担当者へ依頼することになります。
お客さまにも同僚にも迷惑をかけまくる可能性が高く、私自身のストレスも大きい。
渋々現状の妊活状況を伝え、治療を受ける可能性が高いので異動を取り消してもらえないかと打診したものの通らず。
異動先の上司から「休むことになっても気にすることはない」と言われたものの、万一に備えて温存できるはずだった有給もなくなるし、業務をカバーするのは上司ではなく営業担当者だろうが・・・と思ったのを覚えています。
妊活のことまで伝えてたのに、意味ないし言い損じゃないかと思った事もありましたが、会社員として働いている限りは仕方ないことだと言い聞かせていました。
職場に伝えたメリット
通院や体調不良が起きやすかったため、有給で休みやすくなったのが大きなメリットだったと思います。
理由もわからず急にかつ頻繁に休むとなると、心象が悪くなり休みにくくなると思います。
とはいえ、伝えていたのは上長や管理者のみだったので、同僚は治療を受けていることを知らないため、休むたびに体調は大丈夫?何かあったの?などの心配のような不審がっているような声をかけられることになり心苦しい日々が続きました。
ここまでする必要はないと思いますが、休むために案件を依頼する必要が出てきたタイミングで、一部の同僚にも不妊治療を受けていることを伝えました。
仕事を他の人に依頼するストレスは減らないものの、治療なので心配と不審の声をかけられる頻度が減ったことによる負担は減ったと感じました。
職場に伝えたデメリット
不妊治療をしていることを明かされることで「周りはどう接したらいいのかわからない」という不安を与えたかもしれないと思っています。
身体のことなので深くは追及しにくいですし、どこまで仕事を割り振ったらいいのか・依頼できるかなど、普通なら考えないことまで配慮するというケースもあったんじゃないかと思います。
ただ私の職場の場合は、案件の割振りに関してあまり配慮されたとは到底思えませんでした。
例えば、スケジュールが比較的調整しやすい案件を最初は割り振ってもらっていたのに、チームの目標値が足りないからといって重い案件を担当するよう言い渡され反論したものの通らなかったという出来事があったり、妊娠・出産にまつわる仕事を割り振られたりしました。
さすがに妊娠・出産にまつわる仕事に関しては、上司に「私だからやっているが、もし同じように不妊治療をしている人にこの案件を渡すのはあまりにも酷なのでしないように」と伝えました。
このときに「不妊治療を受けることで発生する心身の負担」というのは、経験した人にしかわからないし、経験した人でも治療のステップによっても様々です。
何が・どう困っていて配慮してほしいのかを伝えることの難しさを感じました。
また、配慮してほしいと伝える・権利を主張することが「不妊様」と言われることもあります。
職場環境などによっては嫌がらせや陰口を叩かれることもあるようです。
私は職場に伝えたことで感じたことはありませんでしたが、内心よく思っていない方もいたのではないかと思ってはいます。
最後に
私は仕事をどうしても続けたかった・続けなければならなかったので、事前に伝えるという選択をしました。
しかし、心身ともに辛い場合は無理に仕事を続ける必要はないと思うし、不妊治療をしていることを言いたくない場合はしなくてもいいと思います。
国としても企業としても仕事と治療を両立できるよう支援をする、不妊治療連絡カードで伝達しやすくするなどがありますが、メリットとデメリットがどちらの方が大きくなりそうなのかを推測しながら、慎重に行動するしか防衛方法はないかなと思います。
不妊治療に限らず、様々な病気やケガなどで治療を受けながらも、仕事を続けられる環境が整うことを切に願います。