ベネズエラボリバル急落で闇両替レートがすごいことに。
ベネズエラってどこにあるかわかります?
そう!
南米大陸の北の方!コロンビアのとギアナ3国の間!
ブラジルの上!(ざっくりすぎてすみません)
ロライマ山というテーブルマウンテンやエンジェルフォールで有名な国ですね。
私は南米の旅ではペルーからエクアドル、コロンビアと北上し、
コロンビアのアマゾンエリアに国内南下移動し、
アマゾン川の奴隷船と言われている巨大客船でブラジルへ入国、
そしてマナウスという町からベネズエラへ再北上し、旅をしました。
当時ベネズエラは情勢が安定せず、
現地通貨であるボリバルも全く安定していませんでした。
闇レートは毎日コロコロ変わるので、
商店やカフェの値段もコロコロ変わっていました。
昨日までBs 10 だった水が今日は Bs 15!とか。
仕方ないですね。国が不安定な時だったから。
まず闇両替、闇レートとは一体?というかたはコチラの記事をご覧ください
→◆闇両替、闇レートとは?
『闇』とついていてなんだか怪しいですが
『公定レート』に対する『実勢レート』のことです。
実生活に則した現実的なレート、というイメージです。
その『実勢レート』での両替をしているところが『闇両替屋』と呼ばれています。
国によっては公定レート以外での両替を違法にしてるところ
(国が為替レートを管理してる中国とか)があるので注意が必要ですが、
それで捕まったりしたような話は聞いたことがありません。
さてベネズエラの話に戻ります。
2018年の最新闇レートを調べたら20万ボリバル/ドルまで行ってて驚きました。
なんという紙幣価値急落。。。
そのような状況の場合、ATMで現金を下ろすのはオススメできません。
いつも公定レートが適応される上に、さらに手数料も取られてしまうわけです。
街の闇両替商の闇レートと公定レートは3倍ぐらい差がありましたからね。(今はもっとです)
そんなわけでベネズエラでATMを使う事は一度もありませんでした。
実際私はどうしたかというと、ブラジルで事前にレアルを大量ゲットしておきました。
「ATMでレアルを大量に下ろしておいて、ベネズエラで両替するのがいい」
とベネズエラから来た旅行者に聞いていたからです。
ベネズエラボリバルでいくら使うかわからかなったので多めにレアルを準備しておきました。
ベネズエラではこのレアルをボリバルに少しづつ両替しながら生活していこう。
お隣の国の通貨なら、両替できない、という事はまずないだろう。と思ったからです。
しかし、いざベネズエラで両替しようとすると、レアル人気ない!
「ドル持ってるならドルをくれ!高く買うから!」
といった感じで、皆せっせとドルを集めていました。
国が不安定だからこそ、より安定した通貨が人気だったんでしょうかねぇ。
良かれと思ってレアルに替えてきたきたのにドルってやっぱりすごいですね。
長期旅行者にとってもドル紙幣は貴重なものなのですが、
あまりのレートの良さに手持ちのドルから両替しました。
しかしこれについて2018年最新情報を調べてびっくり。
ドルの持ち込みがやたらと厳しくなっているようですね!
ドル持ち込みがダメ!禁止!というわけではなく
国境の警察に見つかったら全部没収という形で取られてしまうという…
なんて恐ろしい。
以前からベネズエラの警察官は腐っているからと注意をしていましたが、
国境でこれをやられてしまうと旅人としては避けようがありませんからね。
そんな状況になってしまった今、
なんとかドルを持ち込みたい最近の旅人はいろんな努力をしているそうです。
トイレットペーパーの芯の間にドル紙幣を巻き付けるとか、
防水袋に入れたドル紙幣をシャンプーボトル(中身満タン)に突っ込むとか。
涙ぐましい。。。
ちなみに私も涙ぐましい努力をしてたのでコチラの記事も是非見てみてください。
→◆南米でお金を隠す方法
そんなこんなでボリバルが急落し、レート不安定なベネズエラではATMではなく両替所を利用していたわけですが
一つ問題が。。。
ボリバル、かさばるーーーーーー!!!!!
そりゃそうですよね。
貨幣価値急落です。紙切れに等しいとこまで落ちちゃってましたから。
いつもならそんなかさばる紙幣を持ちたくないのでこまめに両替するところですがこの時は状況が違いました。
有名なテーブルマウンテン、ロライマ山の登山ツアー代金を支払わないといけなかったのです。
といっても意外と安くて、5泊6日食事・ポーター付きツアー2万円(闇レートで)
さっそく100ドル札2枚握りしめて両替所へ向かいました。
そして帰ってきたボリバルを見てびっくり。
たった2万円分なのに、夢のようなお札扇が3個は作れるぐらいのボリューム!!
日本円なら500万円分ぐらいかさばっておりました!!!!
ボリバルがいかに急落しているか実感しましたね~。
急落した紙幣とはいえ、あんなに札束を握りしめたのは人生初!
大金持ち気分味わわせていただきました~。(実際は2万円)
さらに貨幣価値急落した今はもっとすごいことになっているんでしょうね。
そこまで行くと怖いですけどね。
朝目が覚めたら貨幣価値ゼロになってました~とか、最高に怖いですよね。
闇レート、闇両替は危険なのか?。
ここまで散々闇レート、闇両替で両替をした話をしてきました。
でも普段は闇レートの両替商なんてほぼ使用しません。
はっきり言って、危険だからです。
ニセ札が入っているかもしれないし、騙されかねません。
さらにもっと危険なのは警察と闇両替商がグルになって
「闇両替は違法だ!逮捕する!」などと言って全額没収していくこともあるんだとか。
(実際は全額そいつらのお小遣いとなるわけです)
ベネズエラだけでなく、どの国でも同じことです。
両替の際は気を付けなければいけませんね。
この時のベネズエラのような特例を除き、
基本はATMキャッシングが安心です。
闇レート、闇両替、、、
入念に情報収集しながら、お札が本物かどうか確かめたり、
数があっているかカウントしたり、注意深く利用しなくてはいけませんが、
気を付けて利用すれば私の時は特に困ったことはありませんでした。
ですが、あくまでも自己責任です。
皆さんも渡航前に情勢、現地通貨の入手方法は調べておきましょう。
私はいつもATMで下ろす派でしたが、ベネズエラのように他の手段の方が
圧倒的にお得な場合があります。(良いのか悪いのかは別にして)
事前にしっかり調査して、安全にお金をゲットできるよう
準備は抜かりなくしておかなければいけませんね。
たいていの国ではATMでクレジットカードからキャッシングするのが安全で、
レートや手数料を考慮しても一番お得だと言えます。
各国の両替屋さんにとってはなかなか厳しい時代が到来しましたね。