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『ブルーロック』が面白いワケ


はじめに


『ブルーロック』というイカれたマンガを知っているだろうか?

名前は結構知られている作品だから知っている人は多いだろう。今回はこの作品が面白いワケを書いていこうと思う。少しでも気になった人は是非読んでみて欲しい。
ではレッツスターッッツ!!

デスゲーム×サッカーという非日常

『ブルーロック』とはどんな作品なのか?
この問いにシンプルに答えるとすれば、300人の高校生の中からたった1人、W杯優勝の立役者となるFWを輩出することだ。


ストーリーの始めは、全国大会出場をかけた埼玉県大会決勝。1点ビハインドの一難高校FWの潔世一はドリブルで相手ゴールに攻め込む。GKと1対1の局面にシュートしようとした潔は監督からの指示でパスを選択。パスを受けた仲間がシュートをするものの、ポストに弾かれ相手のカウンター。結局、一難高校は0-2で敗れ、全国大会を逃してしまう。


自分自身でシュートを打たなかったことに悔しさを抱く潔のもとに、とある手紙が届く。その手紙が指定した場所に行くと、全国の高校から有望なFW300人が集められていた。そこに1人の人物が表れる。その者は日本がサッカーでW杯優勝をするために雇われた者だという。そのためにはエゴイスト剝き出しのFWの誕生が鍵になるという。

そのFWを1人輩出するために、この300人の中で競争させる。それは299人のFWが脱落することを意味する。このデスゲーム要素とサッカーを組み合わせた非日常要素に溢れるのが『ブルーロック』である。


従来のスポーツマンガとの違い

上記の説明を聞いてイナズマイレブンを思い浮かべた人もいるのではないだろうか?あちらは超次元サッカーという謳い文句ではあったが、非日常×サッカーという点では共通していそうだ。しかし、イナズマイレブンや他のスポーツマンガの常識を随所で裏切ってくるのが『ブルーロック』の面白さだ。



例えば作品中で馬狼というキャラクターが出てくる。このキャラクターを簡潔に説明すると、自分のゴールで勝つことを何よりの至上としており、「自分の意思を曲げて勝つぐらいなら死んだ方がマシ」といったことも言うキャラクターである。この発言に相当する実力を持つ実力者だが、そんな彼にも挫折は舞い降りる。

馬狼を越える実力者とチームを組んだ際に、馬狼はパスを出すことでチームの勝利に与そうとしたことがある。しかし先述したように彼は自身がゴールをすることを何よりの至上としている。パスを仲間に出して勝利するという行為は、自身の信念を曲げていることなので彼にとっては死以上のものを意味するものなのだ。


そんな彼が最終的に選んだのは仲間へのパスではなく、ドリブル。結果的には味方含む相手プレイヤーを全員抜き、ゴールを決めた。

孤高のキャラクターが仲間の存在に感化され、チームプレーに徹するという展開はスポーツマンガにおける「常識」とされてきた。

友情・努力・勝利という原則はこのマンガには当てはまらない。馬狼は「常識」を超え、自身のゴールにこだわるエゴイズムを見せつけたのである。ここに『ブルーロック』の面白さがある。

他にも普通のスポーツマンガには見られない「常識」をぶち壊す場面がたくさんあるので、是非見てもらいたい。

サッカーだけでなく人生において
重要なことが分かる


このマンガを単なるサッカーマンガと侮るなかれ。『ブルーロック』は人生においても参考になることを教えてくれるのだ。ここではその一部を抜粋する。

「運」はどこにでも存在する物じゃなく「落ちる場所にいる者にしか舞い降りない」

この言葉は運の差で試合に負けた潔に対してかけられた言葉だ。この言葉は『ブルーロック』に存在する数ある名言の中でも特に私が好きな言葉である。

運は突然あなたのもとにやってくるが、それを掴みとれるかはたまた掴み損ねるかはその人の準備次第ということである。

私の持論だが、そもそも準備している人でないと運が良いとか悪いとかには気づかないのだろうか?



何かが起こることというその現象自体は「偶然」である。そこに意味づけをしたものが「運」であり、その差は紙一重のように見える。

しかし最善の準備をし「偶然」を手繰り寄せることで「運」を味方につけるためには「運」に対する心構えが必要である。「偶然」と「運」には近いようで遠い差があると私は考えている。

この考え方はサッカーだけでなく、日常生活を生きる私たちにとっても考えるべき内容だろう。他にもたくさんの名言があるので気になった人は是非読んでみて欲しい。

魅力的なキャラクター



『ブルーロック』は先述したように300人のFWの中からたった1人英雄となるようなFWを育て上げる作品だ。そこにはエゴや個性溢れるメンバーがたくさん存在する。

それに加えて、その多くのメンバーにスポットライトが当たることも『ブルーロック』の魅力である。ちなみに筆者の推しキャラは、潔、馬狼、蜂楽、千切、烏である(笑)。

『アオアシ』との違いは?



似たようなサッカーマンガとして『アオアシ』がある。『アオアシ』は高校生の主人公がクラブチームで活躍する様子を描いたものだ。

極度なネタバレは控えるが、『ブルーロック』と『アオアシ』の主人公の特徴は似たものとなっている。しかし、『ブルーロック』がデスゲーム的要素であるのに対して『アオアシ』はあくまでクラブチームでの活躍を描いたものであり、現実に近いのが特徴である。

個人的な見解としては『イナズマイレブン』にはハマった人は『ブルーロック』にハマると思う(笑)。
是非読み比べてみて欲しい。

終わりに

『ブルーロック』の醍醐味についてまとめてきたが、いかがだっただろうか?
少しでも興味が出てきた人は是非手に取って読んでみて欲しい。

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