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自治体発行のパンフレットに正式掲載!金沢市の市民らが開発した「資源回収拠点の地図マッピングアプリ」
金沢市の地域課題解決マッチング事業の取組みで開発した「資源回収拠点の地図マッピングアプリ」が、金沢市が発行する「家庭ごみ 分け方・出し方パンフレット」に掲載されました。
このパンフレットは、家庭ごみの分け方・出し方の他、地域別の収集日などを含めた情報が掲載されており、金沢市内の全世帯に配布されているものである。
2024年度版パンフレットの「資源回収拠点マップ」に、開発されたアプリにアクセスするQRコードが掲載され、より広く活用されることになりました。
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金沢市の資源回収拠点マップとは
金沢市の「資源回収拠点の地図マッピングアプリ」とは、古紙などの資源回収の拠点を地図アプリにして、自宅近くのどこで何を回収しているかわかりやすく手軽に検索したいという課題から開発されたアプリです。
回収拠点を地図上で検索可能なほか、各拠点の回収品目や日時を詳しく表示させることができる。
従来は、全世帯に配布された紙のパンフレットを確認するか、ホームページ上の掲載されたPDFを確認する必要があった。
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市民の誰かが気付くちょっとした不便
従来は、紙でのパンフレットの配布や、ホームページ上でのPDFでの公開などがメインであった。紙のパンフレットの場合は、どこに保管したか分からなくなったり、スーパーなどの拠点の情報が更新されても反映されないなどの課題があったり、PDFで公開されているものも情報の更新が大変であるなどの理由から更新されなかったりなどの課題があった。
そこで、より便利に回収拠点を検索しやすくできたり、最新情報を入手出来たりすることがより便利になるのではと、令和3年度の地域課題解決マッチング事業で地図マッピングアプリが提案されたのがアプリが作成されたきっかけである。
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アプリが公開されたことで、さらに加速する連携と様々なアイデア
アプリの公開をキッカケに、従来はオープンデータとして公開されたいなかった資源回収拠点のリストがオープンデータとして公開されることになったり、実際にそのようなアプリが開発されることで、より便利になることを感じた担当部署が前向きに活動することで、今回、パンフレットにアプリにアクセスできるようにQRコードを掲載されることとなった。
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実際に冊子に掲載される前に、既に担当部署の人と開発者とが連携し、担当部署内でより良くするにはのアイデアや市民の方の声などを集めた情報を開発者にフィードバックし、より良いものに仕上げた。
当初になかった機能として、検索性を向上させるために項目などのひらがなの部分一致での検索も可能にしたり、回収状況が変わった場合に気が付いた市民が連絡出来る連絡フォームなどがアプリに追加された。
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Googleフォームと連携して、市民が情報提供もできる
そのような改善を小さく行うことが出来るのも、アプリ化されている利点である。
資源ごみ回収拠点のマッピングアプリ
開発されたアプリのURLは以下となる。金沢市在住の方はもちろん、他の地域の方でもどんなことが実現できるのかがイメージできると思う。
まとめ
今回、市民の1人が感じたちょっとした不便をきっかけとして、その課題解決だけでなく、アプリとして形に仕上がっていく過程において、更により良くするアイデアなどが連鎖的に生まれることで、現在では、デジタル上のアプリだけではなく、従来運用されていた紙でのパンフレットにも情報として取り入れられた。
このようなケースは必ずしも多いものではないと思うが、1人が感じたちょっとした不便を解決する中で、更により良い動きになっているのは確かだと思う。
この課題解決の手段やアプローチも1例として、今後も市民が主体的になって地域課題の解決に取り組むことも大切だと思う。