絶対忘れるながやめられない 12
前回のお話はこちら。
2015.12.19
DJに益若つばめ、象徴にスモール・ラ・伊藤を迎え入れ、盤石な体制で臨んだ初ライブ。その場所とは・・
ここ、蒲田温泉である。
一階は大田区の名泉「黒湯」に入れる銭湯(信じられないほどお肌がツルツルになるけど信じられないほど熱い)、二階が宴会場になっている施設だ。
最高(※主催さまのfacebookページより拝借いたしました)
この日、こちらの二階を貸し切って行われた「心-ON-風景vol.5-爆裂な忘年会」は朝の10時から17時半までDJセットが設置されたステージで音楽を聴きながら座敷フロアでゆったりすごせて、チャージ2000円、一階の温泉入り放題、ドリンク、フード持ち込み可という夢のようなイベントだった。なぜそこにぜわすが呼ばれたのかというと、「絶対忘れるなのテーマ」のMVを見て我々を好きになってくれたDJのCMHMさん(セルラとタメの気の良いお兄さん。6月のTシャツ発ライブに来てくれた)が「自分たち主催のDJイベントでぜひライブをしてほしい」と言ってくれたのだった。うれしいね。
イベントには「大忘年会」とあるのに絶対忘れるながゲストという、忘れたいのか忘れたくないのかよくわからない建てつけだが、はじめての宴会場、しかも温泉付き。こんな面白そうなイベント断る理由がなかった。
当日は会場で主催の方が用意してくれた鍋が食べられたり(鍋担当のお兄さんもぜわすTシャツを着てくれていた)、来てくれたお客さんたちの差し入れでおいしいごはんを食べ放題だった。こんなの酒が進まいでか、ですよ。座敷でごろごろ音楽を聴いて、そろそろ行くかというタイミングで温泉に入ってリフレッシュして、化粧をしてライブのスタンバイをするというなかなかないシチュエーションが面白かった。
フードも豊富。
さてつーちゃんという強力なDJが参加したことによりライブに没頭できた我々。新曲の「ぜわすーぱー⭐︎ノヴァ!!」を披露した。ピコピコした音色とギターに彩られためまぐるしく疾走感のある展開、ポップでキャッチーなメロディ、そして何よりいい歌詞。00年代のアイドルソングそのものだった。わたしはデモを聞いた時点で「これまでにないぜわすの一面を見せられる大名曲では!?」と大興奮した。ただ志賀さんも難産だった曲。難産というか、原型ができたあと、形になるまでが大変だった。アイドルを愛する男、アルバさんによるこんなテコ入れがあったりね。
こんな紆余曲折を経て、満を持して披露されたのが蒲田温泉だったわけだけれども、始終ハイトーン、早口あり、ラップあり、踊りながらをライブでやるのは超大変(本物のアイドルさんは本当にすごいという話)だった。結局それ以降ライブで1、2回くらいしかやってない知る人ぞ知る曲になってしまった。自分たちにもっと表現力があれば、あの曲が何十倍にも生きたかもしれないと歯がゆい気持ちがある。ただ人にはできることとできないことがあるから、あきらめ極めることも大事。いつか誰か力のある方にカバーしてもらいたい(他力本願)。
志賀詞の真髄が感じられる、ほんとうにいい歌詞のオンパレード。あとピージョン万次郎のシャウトは必聴。のちにリリースされる「to the 世間」というアルバムに収録されているので気が向いたらぜひ。
(後日談。数年後、でんぱ組.incのえいたそこそ成瀬瑛美さんに「to the 世間」をお渡しする機会ががあったのだが、裏ジャケの曲目をみて、「ぜわすーぱー☆ノヴァ!!、タイトルがもう好き!聞きます!」と言ってくれたという神逸話がありました。2ショットも撮ってもらったので自慢されたい人は個別に見せます)
そんな調子で反省点はあれど、基本的にはとても楽しくライブができた。蒲田温泉のライブ中の写真が全くないのが悔やまれる。
蒲田温泉ではオリジナルTシャツも販売している。
(後日談2。この蒲田温泉がつーちゃん加入後はじめてのライブだったということで、今月(2019年9月)に行われたつーちゃん卒業のトークイベントでここのTシャツをわざわざ買ってプレゼントしてくれたファンの方がいた。愛が深すぎる。ほんとうにすごいことだ。ありがとうございます。)
というわけで新メン追加で役者が揃ったところで2015年が終わる(ようやく)。2016年明けて早々、いよいよあれが公開に。
つづく。