絶対忘れるながやめられない 15
前回のお話はこちら。
2016.9.22
初の自主制作アルバム『to the 世間』の発売日。同日、レコ発を開催した。場所は高円寺のグリーンアップルさんというライブもできるカフェバー。
貫地谷翠れんさん作、当日のかわいいタイテ。
出演は2015年の6月に開催した「Tシャツ発ライブ」にも出てくれた4×4=16、後に「平凡」という曲でfeatしてくれることになる清友彦くんのバンド。そして前回の日記でぜわすが絶賛していたUrban Drive Family。
インターネットで音源を発表していたUDFはまだライブをしたことがなかったけれど、我々のオファーを快く受けてくれた。初ライブの場として選んでくれたことが嬉しい。
左からez do dan子ちゃん、簾ンデゲオチェロくん、G.O.D.ファザ子ちゃんの三人。
生で聴くUDF、初ライブとは思えないくらいとても良かった。大好きな「Bootsy On Sunday」も聞けた。「帰宅して即 星のメガネ」というdan子ちゃんのラインが好きで一緒に「星のメガネー!」と叫んだ。
4×4=16は当時カンノとウエノで4×4=16だった(今はカンノくんが一人で色んな実験的な試みをやっていてすごいのでぜひチェックされたし)。前日のウエノくんのツイート。
「ヒップホップの人でそれを言う人はいないと思うから」とのこと。
清友彦バンド。渋い。ギターのお方は歯科医院の院長先生らしい。なにその強い構成。よすぎて泣きそうに。感想はもうこれにつきる。
清くんのキレイな歌声と歌唱力は国宝級。
そして我々絶対忘れるな。
たしか曲をたくさんやった(自分たちの話になって突如記憶を失う書き手)。
あ、「さよならボブ」という曲をバンドでやった(少し記憶を取り戻す書き手)。
ギターは志賀さん万次郎さん、ベースはアルバさん、ビートだけつーちゃんが流してくれた。会場の熱気も相まって、もとい、志賀さんがイントロでハシってやたら高速な「ボブ」だった気がする。
万次郎さんの泣きのギターソロがきける当時の貴重な動画を発見した。
「さよならボブ」はアルバム『to the 世間』に入っている曲の中でも屈指の名曲。じつはすいちゃんによるお絵かきMVが必見。
その他、『to the 世間』に入っている曲はほぼやったはず(ライブでやると息が続かなくて死ぬ「ぜわすーぱー☆ノヴァ!!」以外)。
『to the 世間』は「ぜわすの持ってるもの全部出す」みたいなアルバムで、収録曲のカラーがものすごくバラバラの、コンセプトも何もなかった音源だったと思う。しいていうならタイトルの通り。この中のどれか1つにひっかかるのがあるんじゃない?と、恐れ多くも世間さまに投げかけている1枚だ。
【収録曲】
01. 絶対忘れるなのテーマ
02. 身体の使い方がおかしい
03. 俺の所得は雀の涙
04. PPCK
05. ABCじゃなくGHI
06. tokyo groovin' cruisin'
07. さよならボブ
08. ぜわすーぱー☆ノヴァ!!
09. アイスクリームポップアップトゥギャザー
(トレーラーも頑張って手作りしたよ)
で、発表したあとから今に至るまでの皆さんの好みを見ていると
"いつ聞いても「テーマ」が最高!"という人もいれば
"どう考えても「所得」一択"とか
"「PPCK」はアナログ出たら積む"(???)
"「ABCはGHI」のひどさが好き"
"「アイス」に勝るものなし"
"「tokyo groovin' cruisin'」はライブでやると手持ちぶさた"(これはメンバーの感想)
みたいに見事にバラけている印象。狙い通りという感じで嬉しい。
個人的には「所得」の冒頭の「チャリーン」が好き。
さてレコ発ではお祭りということでライブ以外にもこんな演目が用意された。
・ピーチジョン占次郎(せんじろう)さんのガバガバタロット占い
・貫地谷翠れんさんのプラバン
・相談地獄
・DJ毛織物(益若つばめ&セルラのユニット)
・誰得チェキ
「DJ毛織物が爆音すぎてピーチジョン占次郎(せんじろう)さんの占いが聞こえない」といったクレームが続出した。
終演後はつーちゃんが誰もが知る懐かしのJ-POPをかけまくったせいでフロアにいる全員が声ガラガラになるほど叫んで疲弊しきる、という事態に陥った。
この日のグリーンアップルはおかげさまで満員御礼。
色んな人が見に来てくれた。
ウナギークの2人、ぜわすを初ブッキングしてくれた下北沢モナレコードのSさんたち、ラブオくんこと現NOAH所属の稲村愛輝選手、日本で唯一のぜわす全通漫画家(当時)の江藤俊司先生、セルラの歌の先生・ボーナムさん、「蒲田温泉」に呼んでくれたDJのこまはむさん、ナイスパーティに大体いるDJキャベツこうべさん、いつかは「中途半端なサブカル女」としてわたしをけちょんけちょんにけなしたものの(一生言う)何かにつけてぜわすの宣伝をしてくれるOパイセンなど日頃お世話になっている知人の皆様。
そして、「音源聞いてはじめてきました!」という方が一定数いたのも本当に嬉しかった。インターネットで言及してくれて、顔より先にアイコンとハンドルネームを認知していたパターンの方々の先駆けである。本当にありがとうございました。
というわけでやりつくした我々、打ち上げではヘロヘロだった。このとき初対面だった「簾ンデゲオチェロ」という男(写真左。右はez do dan子ちゃん)はライブで超絶ベースを披露してみんなを魅了していた人と同一人物とは思えない破天荒キャラでびっくりしたのを覚えている。と思ったら志賀さんも言ってた。
やべえやつじゃん…。
9/22の感想はもうこれにつきる(といって誰かの総括ツイートを引用するという手抜きをはじめた書き手)。
あれから3年。
どうですか?出演者も、フロアにいた皆さんも、当時から見るとめまぐるしい変化はあるかもしれないけど、今、けっこういい感じじゃないですか?
少なくともこの拙い書き手はそう思っていますよ。
(最終回っぽいけど全然まだつづく)