絶対忘れるながやめられない 17
前回のお話はこちら。
2016.10.31
パーフェクトミュージック主催のオーディション番組、「がんばれデモテープ」初回でありがたく紹介された際、張江さんの「また送ってください」というコメントを言葉どおり受け取った我々は次の回にも応募した。「身体の使い方がおかしい」という、出したばかりのアルバム「to the 世間」に収録されている曲だ。アルバムを出したばかりということもあり応募する曲には事欠かない状態だったことが、今思うとラッキーだったなと思う。
そして数日後の「がんデモ」放送日。なんとこの日はパーフェクトミュージック所属のタレント、ぱいぱいでか美さんがゲストだということが当日になってご本人から知らされた。すごい。テレビに出てる芸能人だ…(ミーハーの感想)。
そして、ここでも運良く紹介していただけたのだった(ぜわす紹介時から再生されます)。
ピーチジョン万次郎さんのバースの時の会話が印象的だったので引用。
でか美さん「ピーチジョン万次郎、会ってみたい。アー写とかないの?」
張江さん「ありますよ。なんか同い年くらいの感じがするんだよな〜」
でか美さん「これでSuchmosみたいな見た目だったらがっかりはしないけど『そうですよね』って感じ。おじさんおばさんであってほしい。(写真を見て)あーすげー普通の人たちだ。これがピーチジョン万次郎?ピーチジョン万次郎って顔してますね。下着に詳しそう。」
「下着に詳しそう。」
一方的に知っているタレントさんや画面の向こうの会ったことのない人たちが、ぜわすのこと(ほぼPJMのこと)をこんなに話題にしてくれている。とても嬉しいのだが、なんだか不思議な感じがした。そして面白お兄さんお姉さんたちの巧みなトークで紹介されるのを聞いて、わたしたちが良いと思ってやっていることをふんわり肯定してもらっているよう感覚になった。
劔さんは「いやこの曲はいい曲ですよ。かっこいい」と言ってくれていた。
ちなみに2020年10月現在、万次郎さんは育児休暇中である。最近見てないという方のためにも当時の写真を貼っておく。下着に詳しそうかどうかは個々の判断に委ねたい。
ちなみにつーちゃんこと益若つばめはこんなことを言っていた。つーちゃんの性格上、おそらくぜわすが紹介されたことの10倍くらい、ティンカーベル初野さんを知れたことを喜んでいると思う(個人の見解です)。
2016.11.17
張江さんが「ティンカーベル初野と並んでがんデモで推していきたい」「なんなら毎回送ってほしい」と言ってくれたので、またも鵜呑みにした我々は次も送ることにした。「次は『PPCK(パイパンをテーマにした曲)』かな〜」なんて話していたところ、第3回目の告知で激震が走る。
なんとアルバ伊藤さんが推している「恋汐りんご」さんがゲストに来るというのだ。これにはアルバさんはじめメンバー皆が色めきたった。でか美さんに続き汐りんとは豪華すぎる(前回「この企画大丈夫かな」なんて思ってすみませんでした)。
そしてまだ紹介されると決まったわけでもないのに「汐りんにパイパンの曲なんて聞かせられない」という話になり、アイドルみがあってMVもある『アイスクリームポップアップトゥギャザー』に急遽変更して応募した。
隠したって仕方がないので正直に真実を伝えた。すでに二回紹介していただいて偉そうではあるが「逆に今回紹介されなかったら泣いちゃうな」の気持ちで臨んだ第三回。
張江さん「次は一番の常連ですよ、皆勤賞ですから。もう皆さんここまでくればおわかりかと思いますけど、絶対忘れるなです」
汐りんさん
(「汐りんさんがゲストと聞いて恐縮しています」に対して)「はわ」
(「ファンです」に対して)「え〜ほんとうに?恋汐ふぁみり(※)?」
「ライブとか来てまるかな?」
※恋汐りんごさんのファンの通称
少し懐疑的ながらも、いつものように独自の汐りん語を操るマイペースな汐りん。
しかしMVが流れ始め、アルバ伊藤さんが登場すると…
「えっ?」
「えっ!?」
このときのことを後のトークイベントで張江さんはこう語っている。
「汐りんはライブに来たお母さんにすら『はわ (U 'ᴗ' U)』と言ってたのに、あのときの『えっ』はすごかったですね」
こちらがぜわすの歴史的瞬間の一つです。ご確認ください。
放送をみていただくと、汐りんに秒で気づかれた上に十分すぎるほど尺を割いて曲やMVの内容、振り付け、ぜわす自体に言及していただいていることがおわかりいただけると思う。これは本当に嬉しかった。アルバさん(実は恋汐ふぁみりの中でも"長男"という位置付け)のよろこびがひとしおだったことは言うまでもない。
しかし一方でこんなコメントもあった。
張江さん「もし我々を踏み台に汐りんさんに近付こうというなら許さないですけどね」
パーフェクト天野さん「認知があった瞬間出禁ですね」
気を引き締めていかねばならない。
劔さんは「僕たちもう知り合いのような気持ちですね」と言ってくれていた。毎回コメントが優しい劔さんである。
そして特筆すべきは曲を流す直前に汐りんがぽつりともらしたこの一言。
「しお、好きって言われると気になっちゃうから…」
これには同意しかない。というわけで4年後の現在、それをそのまんまテーマにした曲をリリースした我々であった。
ちなみにこの日から『アイスクリームポップアップトゥギャザー feat.恋汐りんご』がステージで披露されるまで、あと689日。
さて、すでにがんデモに応募して想定以上の恩恵を受けていた我々だが、ここから更なる展開が待ち受けていたのである。
つづく。