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EQ・チームコーチングを活用して経験した変化や良かったこと①

私は現在、あるプロジェクトのリーダーを任されています。
マネージャーには納期に仕上げるだけでなく、メンバーを育成することがミッションとして与えられています。
ちょうどEQとチームコーチングを学んだ私は、早速活用してみることにしました。
上司に自分は納期に間に合わせるから今回はチームコーチングでさせてくれと頼み、了承をもらった上で実行しました。
その内容を2回に分けて書きたいと思います。


準備

まずは、キックオフを迎える前の準備です。
いつもだと、目標を共有してすぐにタスクの確認に入ります。
まずは「場」をどのように作るかを考えていた時に、
発言の機会の平等性と傾聴の姿勢を全員が持つことが必要だと感じました。
メンバーの話す量がほぼ同じであり、メンバーが何かをしながら人の意見を聞いていたりすることなく、「認めるスキル」である相槌やリフレイン、要約を行っていると成功する率が高まるというのを経験値で感じていました。

では、そのようにするにはどうすればいいか。

そこで、最初、リーダーとして、組織から私たちのチームに求められている期待を伝えると同時に、
チームコーチとしてメンバーと関わることと、
チームとしてのありたい姿やルールを決めたりすることをあえて入れるので、手を動かし出すまでの時間がかかるかもしれないけれど、
責任は私が取るので安心してプロジェクトを進めてほしいと告げることから始めることにしました。

キックオフ

そうして迎えたキックオフ日。
準備として考えてきたことを伝えながら皆の感情の動き観察していました。
「え?引っ張ってくれるんだよね?」という驚きをひしひしと感じます。
当事者意識とやり抜くことを覚えてもらわないといけないので、
ある意味想定内です。
そして、タックマンモデルを説明し、意見がぶつかることは歓迎すべきことであることを理解してもらい、メンバー同士、あらゆる感情に好奇心を持ち、メンバーの感じていることを受け入れ、感情を排除したり無視したりしないことが大切であると伝えました。
我々は「チーム」という名5人で一つの「人格」のようになりたいのだと伝えました。
(感情のままに行動しようということを提案しているのではありませんというのは伝え忘れましたが、きっとわかってもらえていると信じています・・・。)

そして、じゃあ、まずは私たちチームはどういう存在でありたいかから考えてみましょうと投げかけてスタートしました。
予想通り、シーンっとなりました。
「おや、一体今この5人の間に何が起こっていますかね?」と言うと、
中堅のメンバーが、
「いきなりは、みんなも困ると思うのでバトン式にしましょうか」
と発言を促せばできそうな若手を指名し、発言したら次の人は指名してもらうようにお願いしていました。
気持ちを汲んでくれたのか、先輩に指名された若手メンバーは、
「前々から思っている不思議だよなってことがあって・・・」と話し始めてくれました。その意見を水平質問やチャンクダウンの質問で広げます。

同じぐらいの分量になるように質問量で調整しながら、他のメンバーに「この意見に対してこのチームはどのように感じると思いましたか」と聞いて・・・というように、場をコントロールすることと、メンバーの表情や場の空気のフィードバックをすることでチームコーチとして関わります。

ポジティブやネガティブを示す表情や口調にある合図に注意し、耳を傾け、それについて適切な質問をすることとフィードバックをすることが私の役目です。
「チームメンバーは感情を共有しているか」
を同じ共感的な感情を抱いているかを見極めるのが重要だと思って観察をしながら過ごしました。

キックオフの日はたくさんの言葉が出てきました。
それを記録しておくことも私の役目。
終わった後にそのたくさんの言葉をまとめた資料をメンバーに展開し、チャットでそれをみて振り返って出てきたことを書いてくださいねとアナウンスしました。
最初の一言は私からのフィードバックにし、バトンを他のメンバーに渡していき、テキストでの声も同じように必ず承認の言葉とリフレインや要約を使い認める姿勢を示しながら質問を記載しました。
考えを次のミーティングまでに深めてもらいたいからです。

リーダーの役割

リーダーとして、チームコーチとして関わることについて一番大事だと感じたのはリーダー自らがメンバーを信頼すること。
信頼は、人と人との間に築かれるものです。だからこそ、信頼を醸成するために、率先してメンバーを信頼する必要があるのです。
ここで役立ったのはSEI(SixSeconds Emotional Intelligence)のレポート結果です。
「結果を見すえた思考」「ノーブルゴールの追求」「内発的なモチベーション」はストレングスです。
しかし、メンバーに任せると決めたのに「遅々として進まず」みたいな状態や脱線が多く「的外れ」なことばかりしていた時の自分の感情をコントロールし、上手に活用することが求められます。

そこで、2つ、自分自身の準備をしました。
BRAIN BRIEF PROFILEで示されたブレインスタイルが「ストラテジスト」なので、私の中で今回のプロジェクトが終わった後も含めてビジョンを明確にしておくようにしました。
また、「感情リテラシー」「自己パターンの認識」に取り組みました。
自分がどういう感情になった時にどうなりやすいのかを把握し、思考を変えて感情をコントロールすることは非常に役に立ちます。
このプロジェクトを開始してから、自分の感情の観察も欠かさないようにしました。

チームの関係の質を向上させるには、チームとして一つの人格になることが必要です。
その土台のミッションやビジョンを明らかにし、そこに人々を巻き込むことに時間を費やすことがリーダーの役目です。
そこで、時間をあえてかけても、どんなチームでありたいか、チームのグランドルール、困難な時にもプロジェクトに取り掛かった時の初心に戻れるためのスローガンをオンライン・オフライン両方を使ってじっくり作るための時間を作りました。より大きな信頼関係を築くためです。
内発的モチベーションを活用するためにも大事なプロセスだと考えています。

もしよろしければ2もご覧ください。


あとがき

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