「過ごせなかった土曜日」
『glee』が好きなので、ブロードウェイミュージカル『春のめざめ』という作品の存在は知っていたけれど、観たことはなかった。日本で公演したことあるのかな?
本編をほぼ知らないのに、U-NEXTで「春のめざめ -名作ブロードウェイ 再集結の舞台裏-(ドキュメンタリー / 2022)」が配信しているのを見つけ、視聴。
冒頭の歌詞は、作中で自殺した親友への思いを、親友の父に対して葬儀の場で歌った曲の一部だ。(たぶん)
歌っているのは、ジョナサン・グロフ。
本編を観たこともないのに、あまりにもぶっ刺さり、動揺した。
「過ごせなかった土曜日」ってすごくないか。
わたしたちは、どこかで諦めてしまっていたら過ごすことができなかったかもしれない土曜日を、いま生きているんですね……。(そしてたまたま今日は土曜日ですね…)
そして諦めてしまっていたかもしれない瞬間を、きっと誰もが何度かは経験して、いまここにいる。たぶん、それが大事なのだ。
作品の概要はWikipediaで見てもらった方が確実だけど、……とリンクを貼ろうとぐぐったら、今年の7月に日本で公演してたんですね?
情弱過ぎました、悲しい。
あと一応Wikipediaも。
思春期の若者の性の無知や、同性愛、性的虐待、自殺といったたくさんの痛みを描いている作品。そういう痛みを抱えながら、人は生きる。あなたはひとりじゃない。たぶんきっと、そんなことが描かれてるんじゃないだろうか。(たぶん)
たくさんの歌詞やセリフにグッとくることの多いわたしだけど、観たことないミュージカルの歌詞でここまでぶっ刺さった経験はなかった。……いやそうでもないか。ウィキッドやディア・エヴァン・ハンセンも観劇より先にサントラ聴いて感動してました。好きになった、知ったタイミングが合わないと、こういうことになりがちな気がする。ニューヨークに住みたい。。
なにはともあれ、ぶっ刺さったのひさびさで、いい土曜日でした。
U-NEXTに加入してる人はぜひ。まわし者じゃないです、念のため。
U-NEXTさん、本編も配信してくれませんか。
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