かつやま子どもの村小学校(入学編)
〜出会い、体験入学、入学、そして転校〜
福井県勝山市の山の中に、「かつやま子どもの村小学校」という小さな小学校がある。この小学校は全寮制で、小学校1年生〜中学生までが寮生活を送っている。(一部通学生もいるそうです)
私がこの学校と出会ったのは、コロナ自粛下の2020年5月、Youtubeでオルタナティブ教育について調べていた時だった。
偶然学園長である堀先生のインタビューが流れ、
「コロナで失われ、取り戻すべきは、授業時間ではない。子どもの楽しい時間だ。」
「学校が好きな子どもは少数派で、しかも友達と遊ぶのが楽しいという。学校では学びの楽しさは、味わうことができない。」
という趣旨の内容を受け、私はぜひ、子どもの村学園を見学したいと思った。(インタビューの内容は、私の受けた印象なので、細部は先生の発言とは異なるかも知れません。)
学校に見学に行き、説明を聞き、11月に2泊3日の体験入学を経て、入学許可を受け取る。
私は、少しの不安と寂しさを感じつつ、「子どもが安心して過ごせる環境を用意することが親の役目」だという信念のもと、4月の入学を迎えた。
入学直前に、「ママとパパと離れて生活するけど、大丈夫?」と聞いてみると、「私はパーティーとか楽しいこといっぱいあるから、邪魔してもらっちゃ困る」と一人前な返答。無駄な心配しすぎかな、と思う。
入学式の副題は、「ようこそ、世界一楽しい学校へ」。子どもたちによるダンス、インタビュー、くす玉割り、と心のこもった入学式。
先生たちの、優しい言葉選びや喋り方に、(子離れの寂しさも加わり)涙が出そうになった。
私と夫は、娘を残して帰宅した。1週間は、娘のいない生活。平日は育児から解放されるので、仕事をたくさんするつもりでいたが、娘がいないと生活の切り替えがうまくできず、仕事も手につかなかった。(次回に続く)