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DTMを挫折しそうになったいくつもの壁たち#101
作曲をしたことはある。
そんな私が、DTM?DAW?お、オーディオインターフェース??と、もう本当に何もわからないところからスタートしたDTM(デスクトップミュージック)。
今では2人の子育てをしながら、なんとかかんとか空き時間を見つけては曲を作っているワケですが、DTMに挫折しそうになった理由と超初心者の私でも続けられてこれたのはなぜかということについて今回はご紹介したい。
DTM第一の壁、音が出ない
私の初めてのDAWはSONARというものだったんですが、一緒に購入したのはMIDIキーボードと安いスピーカー。私の脳内イメージとしては、
パソコンに接続、設置→DAWを立ち上げる→起動→キーボードを弾いたら音が出る→作曲し放題
という超安直な考えだったんですが、予想よりはるか手前の段階でつまずきます。
そう、音が出ないーーーーーー!
え、なんで?なになになになに?????
という具合でスタートします。パソコンやDAWの環境設定を見なければならないのですが、最初は全くわかりません。
というか、もはや何がわからないのかわからない状態。
結局音が出るのに何時間もかかってしまって、気づいた頃には夜中。
音が出た途端、一気に脱力して作曲する気が失せます。
第二の壁、音がしょぼい
音も出たし、入門向けのDAWではあるけれども道具は揃った!いざ作曲!
と意気込み作り始めますが、え?く、クオンタイズ?ぷ、プラグイン?ビットレート…?と専門用語にぶち当たりながらも、なんとか曲ができます。
が、聞いた途端、
「しょっぼ」
という感想。今でもあるあるな現象ではあるけれども、解決策がわかっていない当時は何をどうすればイメージ通りになるか全くわからなかったんです。
DTMをするにあたって、私が考えうる必要な知識として挙げられるのは、
作曲
作詞
編曲
DAWの操作方法
エフェクター
機材
ミックス、マスタリング
等々あります。
私もまだまだ学びの途中ですが、なんていうか果てしない知識量が必要となるのですよね…。
しかも、作曲ができることとDTMができるのはイコールではありません。
とりあえずしょぼい曲を作り続けていくうちに、DTMの奥深さと面白さにハマっていくワケですが、あまりにも高クオリティを最初から求めてしまっていたらやめていたかもなと思います。
出産・育児をしながらのDTM
作曲家・DTMerの端くれとして、お仕事もいただけるようになって今思うのは、結局「楽しみ」ながらやっていくことが大事だと思います。
楽しくない、と思うときもありました。
特に出産前後や子供が1歳になるまでは、音楽を聴く余裕すらない。
自分の体力と睡眠の確保、子供の健康が第一優先事項なのです。
ですが、首のすわる生後3ヶ月、離乳食が始まる生後5ヶ月、はいはいをして、歩けるようになって、と育児の負担が減っていくにつれてDAWを触る時間もまた増えてきました。
「何がなんでも続けてやる!」という気持ちではなく、「こんな音楽作れたらいいな」「失敗してもいいから作ってみよう」というリラックスした気持ちで、心に余裕のある時にコツコツと作っていたように思います。
いま聴き返すと恥ずかしいほどのミスやしょぼい音楽もあるのですが、そうした自分を残していることに誇りを持ちつつ、これからもDTMをやっていこうと思っています。
最近パソコンを買い替えて、移行作業に「ぎゃーーーーーーーーー!」となって、なんだかそんなDTMを始めた頃を思い出しました。