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クリスマスツリーの魔力#56
まだ10月だというのに、クリスマスツリーを出してしまった。
クリスマスツリーと一緒に購入したぬいぐるみのオーナメントを毎年飾るのだが、この時期になると店先で販売されているオーナメントを見ると買わずにはいられない。
立ち寄ったIKEAでもつい買ってしまって、それを見た子供たちが早くクリスマスツリーを出してくれ!コールがスタート、我が家は既に年末感で溢れている。
まあいい。
どうせいつ出したって、見慣れてしまえば飾っているのも忘れている。
部屋のインテリアを考えるときによく思うのだが、見慣れると絵も小物も注視することが少なくなり、ついにはないものとして生活していることに悲しくなる。
だから模様替えするんだろうけどさ。ちぇっ。
オーナメントの飾り付けはわたしと子供達でやったのだが、男の子だからといって嫌がることはなく、むしろルンルンで飾り付けてくれた。
子供たちはサンタさんに何をお願いするか、ということで頭がいっぱいだ。
いいなぁ、ママにもサンタさんがきてくれるなら来年買い替え予定の車をお願いしたい。
家までサンタさんに車を運転して来てもらって、帰りはトナカイ呼んでもらってさ、代行的な。
そんなくだらない妄想と一緒に飾り付けをしながら、クリスマスツリーはなんでこんなにもワクワクした気持ちにさせてくれるんだろうと思った。
大人になると特にプレゼントをもらえるわけでもなく、クリスチャンでもないのだから特別何かをするわけでもないのに、クリスマスツリーの煌びやかさや赤や緑の色合いを見ていると何とも幸せな気持ちになる。
そんな気持ちを味わえることこそが、幸せなのかもしれない。
幸せなクリスマスを過ごしてきたからこそ、毎年この季節になるとあたたかい気持ちになれるのかもしれない。
良い雰囲気でこの記事を書き終えようとしているが、サンタさんが車に乗ってやってきて車のキーを渡しながらわたしにめちゃくちゃ笑顔で「メリークリスマス!」なんて言って、トナカイに連れられて帰るところを想像するとまたニヤニヤしてしまった。
そんな邪な気持ちで飾り付けしたクリスマスツリーは、今宵も我が家のリビングでキラキラと輝いている。
子供たちが大人になったとき、クリスマスっていいなって、いつまでもワクワクした気持ちでいられるように、ささやかながら素敵なクリスマスにしたいと思っている。