音楽制作を本業にするためにわたしがしたこと#114
音楽制作、みなさんしてますか?
音楽でなくとも、創作活動って楽しいですよね。
わたしも音楽に限らず、何かを作るって大好きです。
ただそれを仕事にするとなると話は別です。好きな気持ちだけではやっていけないときもあります。
しかも「お前本当にそれで食っていけんのか?」とか「え、鎌田さんってなんの仕事してるの…?」という雰囲気が数年前までありました。
音楽制作(作曲)が本業です!と言えるまで、というか自由に言っていいんですけど、現実的に食べていけるような額をもらえるまで、わたしの場合どんなだったのかってことを今日は書きたいと思います。
本業(音楽制作)のために副業をもつ
わたしがDTMを始めた頃くらいは、もう本当にどれをどうしたら頭の中の音楽が再現できるのか分からない状態でした。 「音が出ねぇ」「音がしょぼい」とかそんな詳しいことはこちらからどうぞお読みになってください。
時間と共にやっていくしかない…!と決めて、同時進行でなにか他に得意なこと、あまり自分の負担にならないこと、音楽制作にも役立つようなこと、を考えてwebライターを始めました。
ここで選んでいけないのは、自分を苦しめるような仕事や好きではない仕事です。
好きかも?やってみたいかも?という気持ちでもOKなので、始めてみるのがおすすめ。
webライターの最初の頃は収入としてはかなり少なかったんですが、今ではwebライターだけで当時のの5倍の収入になっています。(はじめが少なかったんで…)
これが割と自分に合っていて、好きな時間に仕事ができることと、多くの企業さまを知ることで音楽への刺激になったことが大きいです。
ある年から商品レビューをすることが多くなったんですが、音響機器メーカーさまなどからのタイアップのお声掛けもあったし、音楽以外の商品の作り手の想いとかわかるんですね。
それが今の音楽制作依頼をしていただくときに、企業様や依頼者の想いをすごく慎重に、丁寧に汲み取ることができていると思っています。
収入が上がっていくことで、そのお金は楽譜代や機材代に消えるので貯金は増えなかったですけど、DTMでできることは増えていきましたね。
自分が何の音楽を作りたいのかを考える
音楽といっても歌もの、バンド、オーケストラ、EDMなど多くのジャンルがあって、まず自分がどのジャンルが得意なのか考えます。
わたしは音楽学部出身なので、アコースティックな音楽(まあDTMしてるんでアコースティックではないんですが)、インスト曲が得意です。
ピアノ歴が長いんでピアノももちろん得意だし、オーケストラテイストの曲もできます。
そして数年前まで気づいていなかったのが、映像音楽が好きだってことです。
中学生の頃からサントラを借りたり買いまくる日々だったのに、それを作りたいと思わなかったんです。
というより、自分に作れると思わなかったです。
でもそれがDTMと出会ったことで、作れる音楽ジャンルも、楽器編成も可能性は大きくなって自分の好きな音楽ジャンル、映像音楽のようなインスト系を軸に多種多様な曲を作っていけると思いました。
上記の熊本市政令指定都市10周年記念スペシャルムービーや熊本県立劇場40周年記念プロモーション映像やFIRED UP KUMAMOTOの映像音楽はほぼ打ち込みです。
自分はピアノが弾けるという強みと、DTMでリアルな音を追求することを目標にしているのでそれが実現できて良かったです。(もちろん反省点は残りますが。)
映像音楽がしたいなら好きな監督にアポをとれ!
映像音楽がしたいなら好きな映像の監督を調べます。
上記のPVを見たわたしは、
この人誰だろう、へー!え?熊本?わたしより年下なのにすごい!
すごく近くにオフィスあるじゃーん!よし!思い切って声かけてみよ!(内心かなりドキドキ)
って感じで、本当の話なんですがDM送って会ってもらえました。笑
それが現在、多くのお仕事を一緒にさせていただいている中川典彌監督です。
出会った頃にはもう熊本では既に有名な方だったんですが、すぐに会っていただけました。
ラッキーだったのは、中川監督が人との縁をすごく大切にする人だったことです。
そもそも、中川監督の作品がどれもすごく好きだったのでそういうことを伝えました。(緊張でめちゃくちゃ汗かいたけど)
仕事に繋げようとかは全然考えてなくて(緊張で考える暇もなかった)、会う決断をしたことで映像音楽がやりたいんだ!って覚悟が決まった気がします。
そういう覚悟って何かをやるには絶対に必要で、いろんなタイミングでまわってくると思ってます。
結果的に、そこで中川監督と一緒に作品を作ることができたことで、熊本の制作会社様や監督の方からお仕事のお話をいただくようになりました。
それまで熊本以外で、ネット上でしか仕事をしてなかったので、熊本の方々と何かを作る、というのは新鮮で音楽制作上でも仕事の仕方としても学ぶことが多くありました。
まず、「この人、こういう音楽が作れるんだ」ってことを、知ってもらうことが大事だなと思います。
私の場合は、
・大規模の編成でもほぼひとりで作れること
・特にピアノが得意であること
・音楽学部出身なので音楽の知識が一定以上あること
を認知してもらえたのかなと思います。
映像音楽でなくても、例えばCM曲がやりたいのであれば、手当たり次第アポをとるよりも、好きなCMを探して、その監督や制作会社様に会う方が自分にマッチしたお仕事になるのではないかなと思います。