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わたしが5年間自宅保育をした理由#1
「一生のうちで親子が一緒に過ごせる時間は4年と45日」
新聞でたまたま見つけた記事ですが、思わず「たったそれだけ?」と声を上げるほど驚きました。
そんなに立派なお母さんはしていないので、全く役には立たない話かもしれませんが、わたしは5年間自宅保育しています。
現在5年目で、来年の春に次男が幼稚園に入園するのであと7ヶ月で自宅保育卒業です。
子供は4歳と2歳の男の子がいます。
長男はもうすぐ5歳になるのですが、生まれてから3歳で幼稚園に入園するまで自宅で育児をしていました。
幼稚園に入ると1ヶ月ほどで次男が生まれたので、そこから休むことなくまた自宅育児がスタート。今年で自宅育児トータル5年目となります。
周りのママ友や地元の同級生で同じように自宅育児をする人もいますが、大半は出産から1年で職場復帰しました。
仕事に復帰するにしろ自宅で保育をするにしろ、大変なのは一緒です。ママはそのどちらも理解している方が多く、「家で子供を見ながら仕事って大変じゃない?」「仕事終わって夕飯食べさせて寝せるって時間との闘いだよね。」とお互いを労る言葉を交わすことが多いです。
わたしの場合、産後3ヶ月目くらいからライターの仕事に復帰して、左手で抱っこして右手でタイピングする毎日。
音楽を作る暇は、初めての育児の長男の時にはあまりなかったように思います。
初めての育児ってプレッシャーというか、特に赤ちゃんの頃は神経使いすぎてヘトヘト。息しているのか10分ごとに確認するほど気を遣います。
元々の持って生まれたものなのか、長男は神経質な性格だったので2時間おきに起こされる日々が1年続きました。
たまに言われるのが「自宅で仕事しながら育児できるって良いよね」ってこと。
もう一つが「自宅で育児していると仕事にならないんじゃない?」ってこと。
そのどちらも、「そうなんですよ」という回答をしていました。
そもそも、なぜ自宅育児をしたのか?ということに関しては、当時いまほど仕事も忙しくなかったため両立できるだろうという予測をしてたからです。
あとは純粋に子供と一緒に過ごせるなら、可能な限りそうしたいと思ったから。
たまたま新聞で「親子が一緒に過ごせる時間」という調査をされている記事で、
「一生のうちで親子が一緒に過ごせる時間は4年と45日」(保育園から高校まで通園・通学した場合)という試算を目にしました。
ちなみに残業や会議、飲み会が週に3時間週3日の18年続けば、1年減って3年と45日になるそうです。短いですね。
実際に自宅育児をして、ノイローゼになるくらい悩んだり疲れる日もありました。特に睡眠不足は冷静な判断力を失うと実感しました。
いま思えば一時保育を利用すれば良かったのに、ひたすら支援センターや遊び場に連れて行く毎日。支援センターの先生と話すだけでも、ホッと一息つくことができました。
思い出はたくさんできましたが、その反面、仕事がなかなかできない焦りと自宅にいるより保育園に行った方がお友達もできて自立できるんじゃないかという想いもありました。
家で動画を見せる日もあったし、そんな時間があるなら保育園で早い月齢からあらゆる経験をさせた方がこの子のためじゃないのか?とか。
結局、どちらが良いとか正解というものはどこを探してもない。
自宅育児をしたから悔いはない!ってこともない。
ただ振り返って思うのは、もっと肩の力を抜いて育児をすれば良かったな、ということ。
情報の多い世の中なので、時間があるときには育児の悩みの答えをスマホの中に探して、結局それで余計疲弊していた気がします。
いまは次男は片足に抱っこしてお絵かきさせながら仕事をするような緩さ。
「〜しなければならない。」はやめて、「〜したい。」に切り替えて、子供と自分の時間をうまく楽しんでいる気がします。
わたしもまだまだ自宅保育の途中で、残り7ヶ月弱。
来年の春から家の中の静けさに寂しくならないように、いまの時間の使い方を大切にしたいと思っています。