なんてことない1日#87
先日、初めて熊本県庁へ行った。
この季節、イチョウが綺麗だとは知っていたがなかなか行けずにいて、子供たちが喜ぶかもしれないと思って足を運んでみた。
平日の15時半頃行ったが、人が多いのには驚いた。それほど愛されてる場所なのだろうし、行き交う人々もイチョウの絨毯を歩きながら嬉しそうな顔をしていた気がする。
熊本ってイチョウが美しい景色がいくつもあって、個人的には熊本中央高校の前の通りや白川公園の近くや白川沿い、二の丸公園が好き。
熊本県庁はその中でもイチョウの数が多く、一面黄金色なのが見応えがある。
真っ黄色ではない、オレンジや茶色の入ったこの色合いも好きだけどね。
子供たちとイチョウの葉っぱを抱えて走り回りながら、ふと、今日のことを今後あと何回思い出すだろうかと思った。
大半がなんてことない日の連続なわけで。
特別な日って年に何回かあるだけで、そんななんてことない日が多いからこそ忘れてしまう。
イチョウの葉が美しくて、思い立って子供たちと遊びに行って、長男がこけて泣いたり、次男がはしゃいで笑ったり、私の買ったばかりのコートのポケットに落ち葉が入ったことも、
良い思い出なのに、今後それを何度も思い出すことはないだろう。
思い出したとしても、忘れてしまったことの方が多い。だからこそ、生きていけるのだとも思う。
忘れることができるから、前に進める。
そんな季節の移り変わりと、感傷的な気分になる1日だった。