TLの話

前回は「若い頃、恋愛モノが苦手でさんざんこじらせた!」という話だったのですが、鍵付き=有料にしましたごめんなさい。こっ恥ずかしいからです。読まなくていいですが、どうしても必要な情報なかたはご購入、どうぞよろしくお願いします。

恋愛モノは苦手なら、じゃあエロはどうなんだ?って言われそうですが、私は単純に性幻想を描け、と言われたほうが楽でした。恋愛をからめずにエロだけのほうが描きやすいです。エロが下賤で低俗である、という価値観も無いかわりに、エロに素晴らしい価値がある、とも思っておらず、いたってニュートラルなイメージで、描けば夜のおもちゃ的にもディープな恋愛にも文学的にも描くこともできる題材である、と思っています。特別禁忌でもないけど子供には見せません。

TLというジャンルは、エロに恋愛絡めて、と編集さんに言われて、その辺突き詰めて物語考えてると、だんだんジェンダーとセクシュアリティの地獄の釜の蓋が開いてくるんです。それは私のセクシュアリティのせいで開くのでは?と言われたらまさしくそのとおりなのですが。尖ろうと思えばいくらでも尖ることができ、そういう意味でも興味深いジャンルです。そのうちまたいいネタが見つかったら描くのではないかと。今は20年も描いてしまってすっかり落ち着いてしまったのです。

今だって創作の悩みは尽きないのですが、私はいままで自分が特殊で、居場所が無くて悩んでたんですね。でも、最近、もしかして、私の悩みはわりとポピュラーな悩みなのではないか、と思い始めてるのです。わりとみんな居場所無いのではないか。居場所あるなっていうひとがごく稀なんでは?みたいな疑念が生じてきてて。いったい、これは誰のための居場所なのか。とか。

そんなかんじで、居場所無い、ということが悪いことではなく、しかも今現在居場所があるひとの居場所を奪う必要もなく、なんでこんな居場所無くなっちゃったんだろう?とか、なんでこんな多くのひとが居場所なくって誰が得するんだろう?とか、そういうのを考え始めている。

そして、こんな私でも居場所がある状態を作るには、どうしたらいいのか。




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