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コンポジションの時間 in 松本 開催

(有料全文公開記事です)さっきょく塾は、2018年にスタートし、2023年に五周年を迎えます! 多くのゲスト音楽家の方、またさっきょく塾生のみなさんに支えられ、この五年という節目を迎えることができました。

さっきょく塾では、音楽思考を言葉にすること、そしてそれを共有し感じ合うことを学びの主としてきました。「創作の技術」や「良きとされていること」を教えることではなく、各々の表現者が表現したいことを言葉にするお手伝いをしたり、どこかで知ったつもりになっていた言葉や概念をもう一度拾い上げ、自らの血肉にしていくこと、これがさっきょく塾で最も大事にしてきたことです。五年間の中で、時間や労力を割いてくださった多くの方々に改めて感謝いたします。

さてこの度、五周年を祝して2023年1月、冬の信州松本で初の対面イベントを開催します。創作する人のための創作を思考するための遊びの場として、競争でもなく、普段の経済活動とは別の空間として、自由に音で思考したり、音楽を楽しむ場所として、この場を成り立たせたいと思っています。

作品公募を通して参加する方法以外に、1月14日に行われるフリートークや1月15日のギターコンサートへのご来場、また合間で温泉に入ったり本を読んだり、そして仲間とゆっくり語り合えるような、そんな場所になればと思っています。さっきょく塾に入塾されたことのある方、創作する側、弾く側、そして執筆する側の方にも、ぜひご参加頂きたいと思います。


「コンポジションの時間」は二日間に渡る音の創作をするすべての人のためのプロジェクトです。

一日目:1月14日(土)にやること

普段さっきょく塾で行っている塾生さんが自由にディスカッションする「聞いてください」を拡張し、「創作について話そう」を開催します。ゲストに作曲家の山根明季子さんをお迎えし、参加者を交えて自由にお話する「フリートーク」の時間として、塾内・塾外の方とも交流したいと思っています(聴講は無料。どなたでもご参加頂けます)。コロナ禍以降、なかなか対面で対話をする機会がありませんでした。久々の、そしてさっきょく塾では、初めてのオフラインでの交流になります。普段お話できないことも、ここではオープンにおしゃべりできたらと思います。フリートークは夕方までの開催です。夜は、ぜひ冬の信州を楽しんで頂きたいと思います。

二日目:1月15日(日)にやること

二つのイベントを準備しています。一つは、子どものためのさっきょく体験ワークショップ。こちらは、現代音楽や即興でお馴染み、信州茅野にもゆかりの深い、ヴァイオリンの加藤綾子さん、そして長野市出身の作曲家、松本真結子さんを講師に(綾と結という結びつきを感じる漢字が入ったお二人!)、子どもたちと一緒に音の創作を楽しみます。そして、プロジェクト最後には、ギターリストの山田岳さんのリサイタルが予定されています。ここでは、これまで参加してくださった塾生さんの作品演奏、そして公募で選出した何人かの作曲家のみなさまの作品を演奏頂きます。

山田岳ギターリサイタルで作品を発表する作曲家公募します

2023年1月15日に長野県松本市音楽文化ホールにて開催される「山田 岳 ギターリサイタル」にて、新作、もしくは旧作を発表する作曲家を公募いたします。選出は講師によって行われ、選出された作曲家は、長野県松本市音楽文化ホールで行われる「コンポジションの時間」にて、ギターソロ作品が演奏されるほか、会期中(1/14・15)のイベントに参加することができます。

《山田岳 ギターリサイタル》にて、さっきょく塾生の作品などに加えて、公募で選ばれた二名の作曲家の作品を演奏したいと思います。選出された作曲家は、「参加作曲家と講師によるフリートーク《創作について話そう》」のほか、10月中旬に行われるギターのワークショップ(オンライン開催)に参加することができます。ぜひこの機会に楽器について知り、作品を書いてみませんか。

(公募終了しました)

演奏家プロフィール:
山田 岳(ギターリスト)
中学生のときジミ・ヘンドリクスに憧れ、エレキギターを始める。その後ブルースやロック、ヘヴィメタル、プログレ、西洋古典音楽、古楽、実験音楽、ノイズなどに傾倒。現在はギターを用いた(あるいは用いない)あらゆるパフォーマンスを中心に、即興演奏、サウンドインスタレーション制作、執筆など様々な活動を行っている。第20回朝日現代音楽賞、第75回文化庁芸術祭優秀賞をそれぞれ受賞。

作曲講習会への思い(サポートへのお願い)

作曲をする中で、正規の教育機関以外にこれまで様々な音楽祭やアカデミーで研鑽を積んできました。ドイツでのダルムシュタット夏季現代音楽講習会をはじめ、日本では高校生の時に訪れた武生国際音楽祭、そして大学時に通った秋吉台の夏は、特に思い出深いものです。約30年作曲をしてきて感じることは作曲の技術はもとより、出会ってきた音楽家の存在がとても大きいということ。素晴らしい音楽家や作曲家との出会いによって、自身の作曲家人生を継続することが出来ているような気がしています。

わたしだけでなく、多くの中堅作曲家を育ててきた《秋吉台の夏》が終了してから、何年か経ちました。そして「もう一度あの場所に戻りたい」、そう思う自分がいます。生まれ育った信州のおおらかな自然の中で、自由に創作について語り、音楽を生み出す場所を作り出す一歩として、今回<コンポジションの時間>を企画しました。小さな小さな一歩ですが、ここから更に輪を広げていくために、みなさまのサポートが必要です。ぜひ、この一歩から二歩を踏み出すために、ご協力頂けましたら幸いです。

こちらの記事は、全文公開有料記事となっております。ご購読頂いた資金は、今回・次回の「コンポジションの時間」への資金とさせて頂きます。

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