ひとりで作曲する?それとも共同で?(2)
第一章では、産業革命以降分離していった演奏家と作曲家役割について、そして両方を兼任するコンポーザーパフォーマーのお話をしてきました。個人的には、作曲家兼演奏家のパフォーマンスにとても魅力を感じます。楽譜上に記譜しにくい、重要な何かを、彼らの演奏から感じずにはいられません。
グロボカールのような類い稀な才能を持つ、コンポーザーパフォーマーは希少ながらいつの時代でも存在します。オペラ回で前述のベアート・フラーも作曲家として、また指揮者としても活動していますが、時期によって指揮をする時期、作曲をする時期に分けていました。二つは重なる部分もあり、互いに影響を及ぼしながらも、実際頭の中は別々の作業が行われている訳なので、それをコントロールしていく能力が必要なのですね。
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