Anna Korsunレクチャー②

2022年1月に行った作曲家、Anna Korsunのレクチャーからの抜粋第二弾です。Anna Korsunは、1986年ウクライナ出身。数々の賞を受賞し、数多くのアーティスト・レジデンスに滞在し、精力的に活動している同年代の女性作曲家です。各地のレジデンスで場所性にこだわった作品を発表していることもあり、今回は「場所性」に焦点を当てたレクチャーを行って頂きました。

Zwielicht

次にお話するのは、「Zwielicht」というわたしの作品で、とあるレジデンスに滞在したときに、その町の教会で演奏されました。この作品ではオルガンを使用するのですが、一階部分にオルガンが設置してあって、二階部分に人が入ることが出来るスペースがあります。わたしはオルガン奏者でもあるのですが、この作品では最初にオルガンを弾き、その後二階部分に上がって歌を歌いました。そして、この作品でもう一つ特筆すべき点は、一緒にレジデンスに滞在していた仲間も実は隠れたパフォーマーであることで、観客の中に潜んで演奏に参加しました。

もう一つ異なるコンサート環境の例として、Segey Khismatovの「A-Musik」を例を挙げます。この作品はライプチヒにあるBergbau Technikparkで演奏されるために書かれたもので、この場所の特性を生かして作曲されています。

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