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キャビキュリフェス2021二日目からMalin Bang「blooming brume」
今日はキャビキュリフェス2021の二日目、COC Orchestra(指揮:馬場武蔵)によって12月28日に演奏されるマーリン・ボンの「blooming brume」について書いていきます。公式プロフィールは当日配布するプログラムをお読み頂くとして、簡単にマーリンについてご紹介していきたいと思います。
マーリン・ボンはスウェーデン出身。世界各地から大規模な委嘱が絶えない超売れっ子女性作曲家です。同じくスウェーデンを拠点に活動するCurious Chamber Players(CCP)の創設メンバーであり、そこではオブジェプレーヤーを担当しています。
CCPの代名詞でもあるオブジェは、彼女の作品の一つの特徴であり、今回使用するメガホンのほかにも様々な日用品が作品の中で扱われます。特筆すべきは、それが異物として扱われているのではなく、音楽上必然性をもって、そこにあることです。まるで、昔から「楽器」として扱われていたかのように、彼女の魔法にかかるとあらゆるものが「音楽化」していきます。2000年以降の欧州音楽シーンでは様々な「非楽器」が「楽器」として扱われる一種のブームがあり、個人的にはマーリンの作品はその火付け役になっていたような気がしています。
そして「blooming brume」は、そんな彼女の比較的新しい作品です。2020年に現在彼女が拠点とするスウェーデンのヨーテボリで初演され、その後2021年にはダルムシュタット夏季現代音楽講習会でアンサンブル・モデルンによって演奏されるなど、再演を重ねています。
(様々なものが登場するマーリン作品)
また、ほかのマーリン作品と比べるとより静的な印象があり、深遠な響きにゆっくりと満たされていくような感覚があります。年末の最後の数日にぴったりなこの作品。ぜひ会場でお楽しみください。
公演詳細はこちらの記事の一番下からご確認ください↓
公演チケットはこちらから↓
(続く)
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