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チェロ・マップのレクチャーをしました。

この記事では、2021年2月13日にさっきょく塾で行ったチェロ・マップのレクチャーについてまとめます。ゲストにチェリストで研究者のEllen Fallowfieldをお迎えし、チェロ・マッププロジェクトや新たに開発されたアプリについてお話を伺いました。

チェロ・マップが作られた経緯

(わたなべ)今日はチェリストのEllen Fallowfieldさんをお迎えして、チェロ・マップのお話を伺います。通訳は森紀明さんです。よろしくお願いします。

Ellenさんと私はグラーツ音大の同期で、私は当時Beat Furrerに学んでいて、彼女はKlangforumのもと、PPCMという現代音楽の演奏家のための専門コースで学んでいました。その後、彼女はスイスのチューリッヒで学び、バーゼルでPhDを学ばれたという経歴の持ち主です。

(Ellen Fallowfied、以下エレン)バーゼルのPhDは、イギリスのバーミンガム大学と共同で行われていて、二つのインスティチュートによるコースでした。

(わたなべ)それで今日お話頂くチェロ・マップは、彼女がライフワークとして長く続けているプロジェクトで、ウェブサイトは以前から公開されているんですけれども、今回新たにチェロ・マップのアプリが開発されたということで、ぜひさっきょく塾でもお話を伺いたいと思ってお声がけしました。

(エレン)もともとチェロ・マップのウェブサイトというのは、私のPhDの研究を少し延長したようなものだったんですが、その中でもハーモニクスの研究というのは非常に人気があるコンテンツだったんです。アクセス解析をしたら、多くの方がチェロのハーモニクスのページをご覧になっていた。あと、ハーモニクスのメカニックな構造やノーテーションについて、これまで不明瞭な部分が多かったので、二年間そこに費やして最終をアプリという形でまとめたんですね。

(わたなべ)ヨーロッパには楽器について書かれているウェブサイトというのが沢山あるんですね。ぜひ日本のみなさんにもそういったソースの一つとして、ご紹介出来ればと思っています。

(エレン)楽器について書かれているもので有名なものだとベーレンライターが出している現代音楽奏法について書かれた楽器法のシリーズがあります。あとはカルフォルニア大学が出しているものもありますが、これまでは学校で教えられてきたことが、本を読めば学ぶことができるようになって(1990年代くらいからだと思うんですが)、これって劇的な変化だったわけです。

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