キクラボonline ♯5 開催に先立って
本日2021年5月1日19時より、キクラボonline ♯5<新しい女性の音楽>を開催します。開催に先立って、参加される方、もしくは参加できないけれども、興味を持ってくださった方向けの文章をお届けします。
ーイベント概要ー
5月1日(土)19-21時(ドイツやフランス:12-14時)
講師:ブリギッタ・ムンテンドルフ(作曲家、FMN共同代表、ケルン音楽舞踊大学教授)
使用アプリ:zoom
言語:英語と日本語
通訳:森紀明、神沢希洋
参加費:投げ銭式(Note、Paypal)
jwcm(女性作曲家会議)は、2018年夏に開催した「中堅女性作曲家サミット vol.1」参加の日本人女性作曲家により、2019年夏に発足したコンポーザー・コレクティブです。特別な思想があったり信念があるわけでなく、意気投合した仲間が自然と集まってそのまま活動を継続しています。メンバーも固定でなく流動的なものとしていますし、ジェンダーも限定しておらず、運営しているオンラインサロンにも、様々な方が入会してくださっています。
もともとが「中堅女性作曲家サミット」からスタートさせていることもあり、「女性作曲家会議」という団体名を採用することになったわけですが、ここ最近「女性作曲家」と名乗ることに、どこか苦しさを感じることが多くなってきました。何かに「境界線」を設けることに違和感を感じることが多くなってきたのかもしれません。「女性作曲家」を代表するようなグループとして、女性の台頭を謳うことは自然なことのように思いますが、それをするべきなのか。まず男女で分けることが必要なのかどうか、そして何かを区別し、対立させなければならないのか。
以前こんな記事を書きました。朧気ながらjwcmの活動について書き綴ったものです。
私たちが対峙するべきは、男女を区別し対立することでなく、社会とその構造について知り、見えなかった選択肢を意識的に持つことであろう、と。今はそんな風に思っています。
そして、今夜開催するjwcmのシリーズ企画キクラボonline。これまで「自分たちが知りたいことについてどんどん知っていこう」という趣旨で、様々な分野について勉強してきました。著作権についてやフェミニズムについて、そして社会について学ぶことは、私たちが生きる世界を知ることの一歩だったように思います。
今夜、キクラボonlineでは初の作曲家ゲストを海外から招きます。でも、ここではあらゆる境界はないものとして考えたいんです。海外だから、日本だから、女性だから男性だから、もしくは年齢や学歴など、全てのヒエラルキーはないものとして、オープンにお話をお聞きしたいと思います。
そこでもし、私たちが「見えない選択肢」に気づいたとしたら、一度そこで絶望したいと思います。そして絶望から希望に繋がるように、みなさんと考える、そんな時間になればと思っています。
それでは、キクラボonline、まもなくスタートです。