これは知っておきたいクラリネット現代曲レパートリー④イェルク・ヴィットマン (Jörg Widmann)
楽器法シリーズミニコラムです。後期は、オンラインサロンさっきょく塾で扱う二つの楽器、クラリネットとトロンボーンを中心に勉強していきます。これは知っておきたいクラリネット現代音楽曲レパートリー④では、作曲家でクラリネット奏者、指揮者でもあるイェルク・ヴィットマン (Jörg Widmann) 続編、特殊奏法について書いていきます。
③に引き続き、ヴィットマンです。ヴィットマンは、インタビューの中でこう答えています。
18世紀半ばにこのような会話があったとしたら(誰もが少なくとも一つの楽器を演奏し、作曲し、指揮していたのだから)全く言及する必要はなかっただろう。ハサミがバラバラになったのは、19世紀半ばになってから。突然、マエストロと呼ばれる指揮者が現れ、同時にパガニーニやリストのようにヴィルトゥオーゾ的な音楽が発展し、作曲家と呼ばれる風変りな音楽家が登場した。私にとって例え実際には難しいことがあったとしても、この両立的な関係は決して途切れることなく存在している。
(引用:https://bachtrack.com/de_DE/interview-joerg-widmann-clarinet-composing-weber-may-2018)
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