フェスに音楽の面白さは必要ない?〜ドナウエッシンゲン音楽祭2018レポ、その① 〜

わたなべゆきこです。
ノート第1弾は、ドイツ現代音楽最大フェス、ドナウエッシンゲン音楽祭レポ!
ドナウエッシンゲンはドイツの黒い森中に位置する人口2万人ほどの自然豊かな町です。90年ほどの歴史を持つこのドナウエッシンゲン音楽祭は、ドイツ現代音楽を語るには外せない場所!ということで潜入してきました!

まず驚くのが町の至る所に音楽祭の仕掛けがあること。田舎のしがない洋服屋さんの片隅でも展示楽譜を楽しむことができます。

コンサートホール以外の場所、商店街、川や森の中、小さな図書館、こういったところでもインスタレーション、アーティストトークなど行われていて、町全体が音楽祭を応援している、そんな雰囲気があります。

コンサートホール近くまで来ると、ドイツ各都市音大から集まった若い学生さんのグループに交じってお年寄りのお客様も目立ちます。聞くと音楽祭当初から足を運んでいるとのこと。着実なファンがこうやって文化を支えてるんだなーと思います。(こういう方から頂く曲の感想は何だか重みがありますよね〜。シュトックハウゼンの初演を聞いていた方々ですもん。)
音楽祭歴10年目の私から見ると大先輩です!

そしてマイナーな現代音楽フェスというイメージは悉く裏切られ、毎年コンサートもチケットは売り切れ、 立ち見が出るほどの盛況さ。満員の観客が斜から見る事なく、真摯に耳を澄まし、作曲家と演奏家を讃える、毎度ながらその姿に感動するわけであります。(続く)

ドナウエッシンゲン音楽祭レポ、その②~

いいなと思ったら応援しよう!

わたなべゆきこ / 作曲家
若手作曲家のプラットフォームになるような場の提供を目指しています。一緒にシーンを盛り上げていきましょう。活動を応援したい方、ぜひサポートお願いします!